感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mm
14
「子規のココア・漱石のカステラ」を読んだ流れから、漱石先生の日常を覗いてみたくなりこちらを読む。書いた人間が良い人だろうと、いけ好かないやつだろうと作品の価値は変わらないと思うのだが、作品の下地や背景を知ると、作品の手触りが違ってくるのは面白い。書かれている漱石先生の人となり以上に、書き手の内田百閒氏の人となりがみえる気がした。同じ空気を吸って、何からでも真似をしたくなり、受けた恩も叱責も有難いと思い、踏まずにいる影さえも有難いような、『師』を今の子供たちはどこに見つけるのだろうか?2015/10/31
遠藤三春
3
別の本で読んだなー。ページ数少し違う?相変わらず漱石先生大好きだな。面白エピソード多数。しかし遺服や作品はともかく、鼻毛の保存はやめれ。居留守通じなくて、いないといったらいないよと、自ら出て行く漱石先生まじぱねぇw日本一の文豪に、お金借りれたり、ひょいひょい会えたり、手紙のやり取りできたり、この時代はすごいなあ。そして後の大作家たちがばんばん集まるのは、読んでて溜息。百間先生が漱石のことを本当に尊敬していたことがわかる。「しかし勿論私は行きました。」良い本だ。2012/03/03
kera1019
2
百けん先生の想いの強さっていうか思い込みの激しさというか、漱石先生への真っ直ぐな気持ちが子供っぽくもあり真面目で「鼻毛」のエピソードなんかいかにも百けん先生らしくて面白い。2013/06/18
零水亭
1
漱石先生死去のニュースで、翌日亡くなった大山元帥の訃報が目立たなかっと、この本で初めて知りました
ゆきのすけ
0
文鳥を袂に入れて漱石先生の家に連れて行ったお話が好き。「漱石先生の「文鳥」(中略)記述された中身を見ると、(中略)随分乱暴な飼い方をせられたものだと思ふ」とあるように鳥に対しても細やかにたんたんと愛情を注いでいるように感ぜられる。2014/01/18