内容説明
第1部は、昭和20年5月24日、東京空襲の夜の、数寄屋橋での春樹と真知子の宿命の出逢いから、1年半後の再会と真知子の結婚まで。舞台は東京から佐渡、鳥羽に及び、主な登場人物も勢揃い、運命の歯車は一回転します…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅうり
3
東京、鳥羽、佐渡で繰り広げられる人間ドラマ。空襲の夜に出会った春彦と真知子。お互いなも知らず別れた二人を中心に複数の運命の糸が絡み合う。会えそうで会えない、思いが遂げられそうで実らない。戦後の混乱もあるとはいえよくこんなにシチュエーションが思いつくものだ、凄い。2020/12/16
のんぴろ
0
戦後でなければ、こんな風に出会いそうで、出会わないということもなかったのかもしれない。もしかしたら、現代でも、そういうことはあるのかもしれないけど、過去のことだと整理することに長けてしまったのか、長けている振りをしているのか。『忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして、忘却を誓う心の悲しさよ』2015/09/21
雨巫女
0
あっという間読んでしまった。話の展開がめまぐるしくなかなか面白い2009/04/08