出版社内容情報
高校時代にうつ病を患い、治療しながらも経営者として生きてきた著者が、うつでも自分で稼いで生きていける起業の方法をとく。
内容説明
「1日10分の作業」で生き延びる、「大成功はしない」けど、「大失敗はしない」起業の方法とは?大丈夫です。うつだからこそ、できる仕事があります。うつでもちゃんと、稼げます。
目次
第1章 うつの人は「自己啓発本」を読むのはやめよう
第2章 うつでも生きていける起業の方法を考えよう
第3章 うつでも参入できる市場はどこか考えよう
第4章 うつでもできるビジネスプランを考えよう
第5章 払ってはいけないお金を考えよう
第6章 モチベーションについて考えよう
第7章 事業を持続させる方法を考えよう
第8章 人を雇うことについて考えよう
第9章 うつの人が生き延びる方法を大富豪から学ぼう
第10章 うつの人と社会との関係について考えよう
対談 「選択肢」としての「うつ病起業」―和田秀樹×林直人
著者等紹介
林直人[ハヤシナオト]
1991年宮城県仙台市生まれ。仙台第二高等学校時代にうつ病を患いながらも、独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学。在学中、勉強にかんする質問がその場ですぐにできるアプリ「速解先生」を立ち上げるも大失敗。その後、毎日10分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
都村つむぐ
5
うつと闘いながら、オンライン学習塾を立ち上げ軌道に乗せた著者の起業術。体調が悪い時はとことん休む、自動で収益が入る仕組みをつくる、マーケットをずらす、面倒くさいことを請け負う。これらのノウハウは、成功のメインストリートに導いてはくれないが、何より大事な今日を生き抜く助けとなる。私もメニエルを患い、健康な人と同じやり方で仕事をこなすことが難しくなった。何度も完璧主義と真面目を直そうと試みたが、完璧主義は高品質の、真面目は信用の蕾だとこの本が教えてくれた。これからは花開く場所を自分でつくるのだ。2021/09/06
季鈴
4
気持ちが沈む事をなかなか克服できずにいたが沈む時は徹底的に沈んで調子が良いときはすこぶる頑張る。これの繰り返しでも良いのだとありとても気持ちが軽くなった。自分の個性に合わせた起業で十分成功できる。それを調子の良いときに考えるのが心をコントロールするということなのだろう。実体験からのうつでも起業するために必要なコツもあって勉強になった。2023/07/24
袖崎いたる
2
うつもまたスペクトラム状の広がりがある。この本を読んだうつの当事者が救われる部分がないとは言わないけど、行動しなきゃ!ってふうに刺されるかどうかは…うーん。ワイの親愛なるうつ病友人のことを思ってみても、この本がいうキツいときにコツコツ資産形成って発想は植わらないと思う。こう考えてみたとき、改めてこの本がどんなターゲットを狙っているのかは重要になる。「うつ×起業」。これが刺さる人に向けてのもの。だとすると、ここでした感想はやや的外れ。とはいえ、本を読んでるわりにはちょっと文に圧が足らんな。この本の致命部。2021/09/11
スウ
2
可能であれば一気に読む方が良いとおもう。中盤は自己啓発本を読んでいるような感じで気持ちが落ち込んだ。巻末対談がとても良かった。わたしは起業したいとはおもわないが、色んな働き方があっていいし選択肢をたくさん持っておくことが大事だということについては深く同意する。著者の考え方は参考になる点がいくつもあった。自分に合った働き方、生活を模索していきたい。2021/06/25
Taka
1
前半の「自己啓発本みたいなエネルギーあることはそもそもうつの人間にはできないので参考にならない」「自分よりサボっている人をターゲットにする」「有能にエンカウントしないように衰退産業で起業する」等、なるほどと思う反面、著者がもともと持ってるスキルが優秀すぎる故にうまくいっているところも多分にあり、自己啓発本にありがちなただの成功者の体験談の本になっちゃってるのが少し残念。でも自分では考えたこともない見方を提示してくれてたのは参考になった。2023/08/04