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出版社内容情報
「エヴァ」の「終わり」と徹底的に向き合うために、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を当代最高の執筆陣が論じ尽くす。緊急刊行。
内容説明
模型、特撮、建築、フェミニズム、音楽、精神分析、死…『シン・エヴァンゲリオン』と対峙する14の視点。
目次
エヴァの呪縛、その成立と解放
ポストカタストロフの新景観
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は模型のアニメである
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に見られる「特撮表現」
物語の外則へ―宇多田ヒカルと真希波・マリ・イラストリアス
ハーフ美少女、アスカ
エヴァの呪縛に中指を突き立てる―『シン・エヴァンゲリオン』にみる成長の主題
初恋の喪失と、ありがとう、さようなら。『シン・エヴァ』が描いた“成長”
さよならの向こう側―“説明不足”の象徴としての宇部、あるいは“情報過剰”アダプテーション
世界が殺した人たち
『シン・エヴァンゲリオン』とポストフェミニズム
宇宙物理学的観点からみた庵野秀明の死の問題とエヴァンゲリオンの継承
ネビュラ・スライス・ギムレット
アニメーション・エヴァンゲリオン―動くもののポエジー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
15
2021年6月河出書房新社刊。シン・エヴァ世界解釈論ブームとなっている。映画は見ていないが、何が解けたか気になって読んでみた。各界の14人の多彩なエヴァ論を収録。目次だけでも楽しめます。作品肯定、エヴァ世界肯定、庵野さん肯定、自分エライのものが続き、得るものは少なく、飽きてしまいました。2021/09/12
よいおいこらしょ
7
私が「シン・エヴァ」の感想は寛解だった。第三村で人格的に成長するシンジや、ユイを想って人類補完計画を行うゲンドウの内面が描かれている。「セカイ系」は、キャラクターとセカイを強引に結びつける、極めて記号的で表面的な作品であるが、主人公達の成長や内面を描くことで、表面的であるキャラから外れて奥行きのある人間となった。こうして「エヴァ」記号は終わり、シンジは作品の外(=実写)へと行く。私も現実に旅立たなきゃ……2021/07/18
うさぎや
7
シンエヴァ評論集。第3村の存在意義、特撮の手法、マリの存在、そしてなにより、この「終劇」がシリーズ全体にもたらしたものについて、識者たちが語り尽くす。はーなるほどそういう考え方もあるのか……といちいち頷いてしまう。2021/06/28
服部
6
斎藤環氏の論文目当てに購入2021/08/11
たかぴ
2
私は何を読んでしまったのか。アニメなのか哲学なのかフェミニズムか問題か原罪か。これだけの魂を惹きつけたものだったのか。2022/06/03