出版社内容情報
悪魔に召喚されたのは、いったい誰なのか? ナンセンスで不気味なゴーリー・ワールド全開の大傑作!
エドワード・ゴーリー[ゴーリー,E]
著・文・その他
柴田 元幸[シバタ モトユキ]
翻訳
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
183
【エドワード・ゴーリー誕生日読書会'19】ゴーリーの絵本を読むの初めて!シュールでナンセンス、残酷だけどユーモアもあり独特な世界観*何故か惹きつけられてしまうから不思議♪突然悪魔に襲われた女性が魔力を得て…。繊細な細い線で描かれた絵と韻を踏んだ言葉がぴったりでリズミカルで面白い!最初から最後まで徹底して韻を踏んだ原文通りに訳者の柴田元幸さんが見事に日本語でも韻を踏みまくりで素晴らしい♫「悪魔来たりて宙に舞い、スクィル嬢に蹴り見舞い」など。あとがきには原文も掲載。奇怪な鳥なんだか可愛い♡大人のための絵本*2019/02/20
藤月はな(灯れ松明の火)
126
突然、現れてはスクゥイル嬢を蹴倒す悪魔という光景から始まる理不尽さ。その為か、悪い力が使えるようになったスクィル嬢は当然のごとく、その力を行使します。呪い人形を作ってピン画鋲をブスリと刺すのは、お隣さん達に憤懣が溜まっていたのか、はたまた、何となくやったのか。小さな魔女化したスクィル嬢と生活する使い魔、ベエルファゾールがチャーミング。しかし、オチは更に失敬。それにしても毎回、原文でも面白いのに更に日本語でも主に五七音のリズムと韻を踏む柴田氏には感嘆するしかありません。2018/11/05
ままこ
109
最初のページからラストまでシュールで思いっきりブラック。奇怪な鳥がユーモアチックで愛嬌がある。韻を愉しむ作品だがあとがきに「正確」な散文訳もあって二度愉しめた。ゴーリーの絵と作品の雰囲気がベストマッチ。2018/10/30
sin
103
韻を踏ませた翻訳文、それを工夫の翻訳業。原文に創作の気儘、訳文に解釈の気遣い。悪魔に魅いられし彼女、使い魔を使い回し。やりたい放題、お隣死体。悪魔慌てて、彼女を棄てて。ラップでアップ、即興で実況。いぇ~(*´∀`)♪2018/11/25
旅するランナー
83
悪魔来たりて宙に舞い、スクィル嬢に蹴り見舞い。柴田元幸訳による押韻の大盤振る舞い。ストーリーが入って来まい。そんなことなど、どうでもドンマイ。ゴーリーらしいコワ面白さに嬉しい眩暈。ということで、はい、お仕舞い。2019/01/19