出版社内容情報
林望が選んだ川瀬巴水作品40点を春夏秋冬に分け、抒情あふれる言葉で解説した画文集。巴水の詩的で静寂な世界へと誘う。
林 望[ハヤシ ノゾム]
作家・日本文学者。1991年の随筆『イギリスはおいしい』以降、精力的に執筆・研究を続ける。著書に『謹訳源氏物語』『謹訳平家物語』『夕暮れ巴水』など多数。
川瀬 巴水[カワセ ハスイ]
1883-1957年。浮世絵師・版画家。日本各地を旅し、美しく抒情あふれる風景を多く作品に残した。作品集に『旅みやげ』(1?3)、『東京十二題』『東京二十景』など。海外でも評価も高い。
内容説明
痛切な懐かしさ、滅んだものへの憧憬。大正・昭和期の日本を描いた版画家・川瀬巴水の春夏秋冬の作品約50点と、林望の文章が誘う、失われた風景への旅。
目次
春(井之頭の春の夜―絢爛たる静寂;品川―江戸の残影と近代の景色と ほか)
夏(こま形河岸―青竹、蒼穹、そして河風;佐渡相川町―夕映と老人 ほか)
秋(小浜堀川―名の無き場所、夕闇そして幽かな光;池上市之倉(夕陽)―今昔の感深し ほか)
冬(千束池―水すましとブリキ鬼;上州法師温泉―絵の中の巴水 ほか)
著者等紹介
川瀬巴水[カワセハスイ]
明治16(1883)年、東京市芝区露月町36番地(現港区新橋五丁目)に生まれる。明治23(1890)年、桜川小学校に入学するが、12歳の頃、眼病を患って、小学校を退学する。眼の養生をしながらも画家を志した巴水は、明治30(1897)年に自宅から近い芝神明町の川端玉章門下の青柳墨川の塾に入り、写生の手ほどきなどを受けるが、周囲の反対にあい画業を断念する。その後しばらく絵を描くこともなかったが、明治41(1908)年、25歳のときに鏑木清方の門をたたく。昭和32(1957)年、11月27日胃がんのため死去。享年74であった
林望[ハヤシノゾム]
1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学大学院博士課程満期退学。東横学園女子短期大学助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国文学。1991年『イギリスはおいしい』で日本エッセイストクラブ賞を受賞、作家に。1992年『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流基金国際交流奨励賞受賞。その後エッセイ、小説、詩、評論など多分野にわたって著書多数。『謹訳源氏物語』(全10巻・祥伝社)で毎日出版文化賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
Tadashi_N
ホークス
booklight
3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛