バイオリニストは弾いてない

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309277868
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0073

出版社内容情報

バイオリニストにして屈指のエッセイストでもある著者の最新エッセイ集。指揮、オケ、N響のこと等を辛口で綴る。巻末本音トークも!

鶴我 裕子[ツルガ ヒロコ]
元N響第1バイオリン奏者。屈指のエッセイストで、『クラシック界の向田邦子』ともいえる存在。著書に、「バイオリニストは目が赤い」「バイオリニストに花束を」。

内容説明

ユーモアとヒューマニティあふれる文章が音楽界のみならず多方面で称賛された筆者が、N響卒業後の「幸福な生活」のなかで上機嫌に綴った、極上の音楽エッセイ集。

目次

オーケストラのあいうえお
おつるの講演録 振り返ればロハの人生
おつるの相談室 8つのQ&A
わが心の伴侶たち
組曲「東台寮フォーエバー」
座談会 おつるとN狂仲間の「お久しぶり!」―オケマンはいつも一所懸命&一触即発

著者等紹介

鶴我裕子[ツルガヒロコ]
福岡県若松市(現北九州市)生まれ、山形市育ち。東京藝術大学音楽学部卒業。1976年6月NHK交響楽団に入団、2007年2月まで第1バイオリン奏者を務めた。NHKの『N響アワー』『名曲アルバム』『FMリサイタル』などに演奏とトークで出演。また、長年にわたってN響機関誌『フィルハーモニー』の「N響休憩室」を担当、新聞、雑誌などでも文才をふるった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

56
『バイオリニストは肩が凝る』『バイオリニストは目が赤い』『バイオリニストに花束を』に続く4冊目の著書。N響の第1バイオリン奏者を長く勤め、今はもう定年後10年経つ。昔のN響は男性ばかりだったらしい。昔はバイオリンを習うのはお金持ちの子弟ばかりだったようだが、著者は10歳から、それも学校の楽器を使って習ったというのに好感が持てる。凄い努力と才能だったのでしょうね。文章は軽妙洒脱で面白い。N響の裏話や東京芸大の寮の話など面白い。他の著書も読んでみたい。2017/09/24

のぶ

55
元NHK交響楽団バイオリン奏者のエッセイ集。N響の団員は誰もが超一流の演奏家だが、話も面白く文章のうまい人も多い。現役ではオーボエの茂木大輔さんなどは典型で、何冊か著作を読んでいるがとても面白い。さて鶴我さんの本書だが、前半は一章2ページで7年間にわたって連載されたもの。日常の話題の中にさりげなく音楽の専門的な内容を交えていて、難しさは感じない。後半は若い頃の話や好きな音楽の話題が入っている。最後の対談は昨年の第9の演奏についても触れられていて、ホカホカの内容。音楽に関心のない人にも気軽に読める一冊。2017/03/03

ぶんこ

42
N響を定年退職した元第一ヴァイオリン奏者のエッセイ、講演会、対談が書かれた本で面白かったです。特に山形で10歳の時に小学校の寄贈されたヴァイオリンで練習したのが始まりだったというのに驚かされました。物心つかないような頃からヴァイオリンづけで育った人とは、難しいと感じるところが違うというのも面白い。お勧めの曲をYouTubeで聴きながらの読書も楽しい。クライスラーのハンサムぶりに驚きつつ「ユーモレスク」を聴き、音が割れているにもかかわらず魅了されました。2017/08/05

ゆーかり

20
元N響の第1バイオリン奏者、鶴我さんのエッセイ3作目。定年退職後10年、もう人前で演奏していないので「弾いてない」。1作目と比べると今ひとつな感じもしたが、講演録「ロハの人生」は興味深かった。10歳で楽器を始め中三で独り東京で下宿。才能があって、だからこそ貧乏でも差し伸べられる手があって、勿論練習や努力も人一倍したのだろうけれど、バイオリンが好きだからそれ程苦には感じなかったのかもしれない。苦労をされても「好き」が生み出すパワーで邁進したんだなーと思った。「おつるの相談室」のズバッとした回答も面白かった。2019/02/17

ヨハネス

13
何冊か書いてらしたのは知っていたけど初読み。強烈に面白い!こんな文才があたしも欲しいなあ。定年退職後10年の生活が、退職間もないあたしを刺激する。6万円超のオペラもたまに、など。N響にもおバカちゃん指揮者なんか来ることあるのね。悪口もこの方が書くと面白い。Q&A架空じゃなさそうで、辛辣な答えにビビった。録音本番前60秒も固まって待ってから弾き出すの辛いね。元同僚との対談が最高。イニシャルにしてあるけど誰のことかすぐわかっちゃう。楽員同士で練習所廊下で殴り合いがしょっちゅう、なのにほんとうは仲がいいとか。2022/10/08

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