『シン・ゴジラ』をどう観るか

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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309277738
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

21世紀最大の衝撃「シン・ゴジラ」をあらゆる角度から第一線の論者が徹底的に論じる決定版。加藤典洋、赤坂真里、安藤礼二など。

河出書房新社編集部[カワデショボウシンシャヘンシュウブ]

内容説明

『シン・ゴジラ』はなにをつきつけるのか。時代を代表する22名が時代の試金石としての事件=『シン・ゴジラ』を読み解く。

目次

よじれた私たちならではの希望(赤坂真理)
今度のゴジラはひとり。―次の時代への試金石として(加藤典洋)
『シン・ゴジラ』は岡本喜八の弔い合戦である(春日太一)
『シン・ゴジラ』の生物学的考察(長沼毅)
天使にして怪物―世界卵の孵化(安藤礼二)
『シン・ゴジラ』に勇気づけられる左右の愚昧な観客と、「破壊の享楽」の不完全性(宮台真司)
シン・ゴジラ―虚構の幸福、現実の不幸(長山靖生)
なぜ初代ゴジラの呪縛を逃れて普遍性へ至ったのか(モルモット吉田)
怪獣は不可視を目指す(岸川真)
ランドマークとしてのゴジラ(五十嵐太郎)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akihiko810/アカウント移行中

19
映画『シン・ゴジラ』について、映画評論家や文芸評論家などが語る『シン・ゴジラ』論。印象度B  宮台真司、春日太一などの『シン・ゴジラ』論。映画評論家以外にも生物学者や音楽ライターなどがそれぞれの分野から語っていてバラエティーに富んでいる。宮台の項を主に読む。庵野らがスタッフが影響を受けたという「クローバーフィールド/HAKAISHA」や、庵野の短編「巨神兵東京に現る」ほどにはシンゴジは「破壊の享楽」を描き切ってないようだ、とのこと。2021/11/02

ミツ

16
映画『シン・ゴジラ』について、映画評論家文芸評論家小説家音楽評論家社会学者建築史家ラッパー大学院生が、それぞれの立場からそれぞれの言いたいことを好き放題語っている雑文集。内容もピンキリであり、てんで的外れの駄文からオッと唸るような論考まで様々である。俳優の演技の妙や監督の様々な意匠、音楽や美術について語ったかと思えば3.11や戦後民主主義、日本人論まで多種多様な語りや主張が出てくるあたりに、『シン・ゴジラ』の魅力の一端があるように思う。映画を観返す際の副読本として大いに役立った。2017/07/18

ケー

10
ちびりちびりと読み進めてようやく読了。様々な立場からシンゴジを批評する一冊。三浦哲哉さんや山本昭宏さん、五十嵐太郎さんの節が割と興味深かった。2017/02/21

うがり

9
「シン・ゴジラ」は何度も観て、かつ見てない知人には何度もオススメした。そんなことをすることは滅多にないが、それはここでも示されているが「シン・ゴジラ」が「観たら話したくなる」ものだからである。観て人で噛み締めるよりもみんなああだこうだ言いながらもう一度観たいものであるし、この本はそんな気分にさせられる。岡本喜八は一番最初観た時は分からなかったが、色々調べていたり別の理由で「日本で一番長い日」を観たりして気付けた時はとても感動したのを覚えている。今後もそんな発見をできる作品だから、とりあえずすぐに観よう。2019/06/28

Tenouji

9
いろいろな論考があって、楽しめた。なぜ、日本をゴジラは攻めるのか?その理由がわからないことが海外の方には納得できない、という話が印象に残っている。そして、私には、ゴジラは、荒ぶる神の化身のように思っていることがわかった。2017/12/04

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