東京 記憶の散歩地図

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309277097
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0025

出版社内容情報

道、地形、怪談、遺構、いきどまりなどから東京の失われつつある土地の記憶を地図ともにたずねて、東京の見方をガラリと変える。

【著者紹介】
1963年東京生れ。作家・ルポライタ-・怪談史研究家。著書『幽霊物件案内』『四谷怪談 祟りの招待』など。

内容説明

坂道、行き止まり、地名、怪談―路上の痕跡から時間を遡行し、東京という街の幻となった原風景を楽しむ。

目次

1 時空の裂け目を見る―青山~神宮外苑
2 墓苑の街―六本木~元麻布
3 地下からの叫び―雑司ヶ谷~池袋~目白
4 巫女集団の足跡―神田川・妙正寺川流域
5 まぼろしの街道―面影橋~高田宿
6 赤い着物の女―落合~小滝橋~神田上水公園
7 幽霊は低地からタクシーに乗る―学習院下~新宿六丁目
8 地霊の骨―荒木町~市谷加賀町
9 渋谷に消えた女―長泉寺~並木橋
10 四つ目の祟りと、アキバの幽霊―錦糸町~秋葉原
遠い過去から繋がるもの―大森・鵜の木・久が原

著者等紹介

小池壮彦[コイケタケヒコ]
1963年、東京都生まれ。歴史上のさまざまな事件現場を訪ねるうちに、いつしか散歩のほうが主体となって今日に至る。最近は移りゆく都会の残影を訪ね歩いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

52
怪奇探偵の東京彷徨。なのでどうしてもそういう話題を期待しつつ読んだのだが……一部そういう記述が含まれているものの、基本ガチの散歩でした。散歩しつつ道端の様々な建物史跡から過去の記憶を読み解くというスタイルは面白いものの、いかんせんその史跡等がマニアックすぎて土地勘の無いものにはわからない部分も多いし。自分が上京した際の行動範囲は墨東方面を中心とする下町が多いのに対し、本書で基本扱っている土地は山の手方面なので余計によくわからない部分が増えている。スタイル自体は嫌いじゃないので、もう少し有名処があれば……。2017/06/27

夜の女王

15
文字通り、散歩しながら土地に因む歴史の残滓を綴った本。自分の散歩コースと重なる部分もあり、それを思い出しながら読んだが、今では氏好みの妖しい雰囲気は全く感じない場所ばかりだ。そういう意味では、失われた幽冥へのレイクエムではないだろうか。ただ、知ってるのと知らないのとでは大きな違い。今後の散歩の参考にしたい。特に東京にこんなに古墳があったとは驚き!これからは崖を見ると横穴墳墓があったかも、と想像しそうだ(笑)2020/05/23

さといも

5
図書館本。小池さん、散歩好きのおっさんになってしまったのね。この場所で起こる怪奇現象の原因は?と、淡々としてるけど熱く追う小池さんが好きだったのになぁ。2016/05/14

ピロシキ(•ө•)♡ オノパパです

1
淡々と散歩ルートにちなむ記述が続くが、このようなネタの場合には読み手に面白さの温度を伝えたり同調させるのが肝である、で、本書ではスポット自体は初めて知るものもあり悪く無いのだが、伝える温度や作者の面白がり具合がどうも今一つテンションが上がらない。ヤマやクライマックスは不要だが各章でこれは本命だという的を絞って、そこを掘り下げたり、そこにいろいろなスポットの云われがリンクして行くような攻めかたをして欲しかった2018/01/30

li1y

0
都内のそこそこに都心の部分を実際の散歩コースを辿りながら、昔の主な幽霊話などを中心に展開するもの。個人的に知っている土地などについての昔話を知るのは、変わりゆく姿に大してより感慨を深めるモノになるのだろうか。2020/07/04

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