出版社内容情報
1971年に私家版として限定千部刊行された幻の写真集ついに復刻。21枚しか見られなかった伝説の108枚の全貌を御開帳!
【著者紹介】
1940年東京生まれ。写真家。 “天才アラーキー”の愛称で知られる国民的写真家であるのはもとより、世界で最も注目を集めるアーティストの一人である。『遺作 空2』『チロ愛死』『道』他、膨大な数の写真集がある。
内容説明
45年を経て甦る、妻陽子との4泊5日新婚旅行。伝説の写真集を限定復刻。1971年、私家版としてのみ刊行され、これまで見ることのできなかったオリジナル版・全108枚!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
15
新婚旅行に出かけて、そのとき、妻である陽子さんの写真を撮りました。私としては、とても思い入れのある写真です。その思い入れを表現するために、ちょっと寂しい風情のプリントにして、紀伊国屋に持って行きました。そうすると田辺茂一さんが「良い写真だ」と言ってくれて、書棚に並べてくれました。そいういう本ですということを、荒木さんの「天才になる!」に書いてあった。ということで、久しぶりに写真集を買ってしまった。でも高い。5500円もしたのです(笑)。2016/06/30
の
3
荒木経惟が妻陽子との4泊5日新婚旅行を捉えた伝説の写真集の復刻本。1971年私家版で刊行された幻の写真集『センチメンタルな旅』のオリジナル版108枚、すべてを甦らせ復刻。結婚式を挙げた写真が表紙に、新婚旅行の目的地・京都へと向う新幹線の座席、京都の晴れた日の街並み、古い武家屋敷風の旅館がモノクロフィルムで写真に収められる。夫婦以外に人の気配がなくセンチメンタルな雰囲気が全体に漂っており、新婚初夜も淡々と進んでいく。結婚後の人生を暗示しているかのように。2016/05/28
coconatsu
2
図書館でぱらっと見ただけだけど。うーん2018/10/03
大熊真春(OKUMA Masaharu)
1
陽子さんって容姿は良くないね。でもそれがリアリティがある。みんなそうだと思うけど、小舟の中で寝ている写真がとてもいい。 #アラーキー #荒木経惟2016/04/26
リリィ
0
前に本屋で見たときは『いいな』とは思ったけれど、買うほどじゃなかった。けど、ちょっと似たようなことがあって、どうしてももう一度見たくなって、購入。奥さんが亡くなって、家に帰るバスから撮った風景写真を見た瞬間、涙がこぼれた。場所も時間も、想う相手は違くても、亡くなった相手を想う気持ちはまったく一緒だ。写真を通して、その気持ちの一つ一つが重なっていく。自分にとっても、大切な一冊になった。2020/05/09