映画探偵―失われた戦前日本映画を捜して

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309276601
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

埋もれた日本の戦前映画を見つけたい! フィルム・アーカイブの探偵たちのユニークな活動を追いかけた初のノンフィクション。

【著者紹介】
1968年生まれ。立命館大学在籍時に京都文化博物館映像ホールにてアルバイト勤務し、日本の戦前無声映画について多くの知識を得た。著書に『戦前日本SF映画創世記』(小社刊)がある。

内容説明

いつのまにか消えてなくなってしまった、戦前日本映画の名作たち。それら失われた映画に心奪われ、フィルムを捜した「探偵たち」を追いかけた初めてのドキュメント!

目次

失われた戦前日本映画
一九四五年の断裂―敗戦と日本映画、フィルムセンター1
はじまりの一歩―「忠次旅日記」、フィルムセンター2
海のむこうへ―ゴスフィルモフォンド探索記、フィルムセンター3
情熱の星―プラネットと安井喜雄
地域のアーカイブとして―京都文化博物館
復元すれど収集せず―映画保存協会
大学が映画を集めるとき―早稲田大学・立命館大学
てのひらの映画―おもちゃ映画と太田米男
語って集めて―活動弁士とフィルム保存
コレクターたちの伝説―安部善重・杉本五郎
映画を見つけたい―古道具市の海の中で
復活―映画の保存とデジタル修復
謎解き―「曼珠沙華」―一九四五年九月

著者等紹介

高槻真樹[タカツキマキ]
1968年生まれ。第5回日本SF評論賞選考委員特別賞を「文字のないSF―イスフェークを探して」で受賞。立命館大学在籍時に京都文化博物館映像ホールにてアルバイト勤務し、日本の戦前無声映画について多くの知識を得た。「狂恋の女師匠」で第4回創元SF短編賞・日下三蔵賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

garth

8
杉本五郎のコレクションを盗んだという話がほぼ実名で書いてあるわけですが。2015/12/10

桑畑みの吉

2
二次使用(TV放映、DVD化、配信等)が無い時代の35mm映画フィルムは映画館での上映終了後は保管に困る消耗品的な側面があった。戦前の映画フイルムは敗戦の混乱で失われたものも多い。そんな公式には失われたとされる戦前の作品が海外のフイルムセンターに存在したり、映画コレクターが密かに所有している場合があることを本書で調査している。また古い映画を収集したりボロボロに傷んだフイルムを復元する民間団体や公的機関の取り組みについても紹介している。2020/07/29

辺野錠

2
ロクに映像が残っていない昔のNHK人形劇や大河ドラマみたいに扱っているものが作られた時代は近代なのにやっていることはほぼ考古学というのが凄まじいジャンル。映画の発掘に復元と言う光の部分だけではなく闇の部分も描かれているのが印象に残った。初代通天閣のカラー映像と言い戦前のアニメと言いアマチュアの映画と言い過去の映画は未知の部分が多過ぎてそこが興味深かった。2016/07/27

あんすこむたん

1
戦前の映画にかける著者の魂を感じる一作。その界隈における闇も光も描いて、バランスもいい。2016/09/02

Pio

1
劣化したフィルムに残された「豊饒さ」というのは、『ゴジラ』の日米BDの比較で読んでいたが、あらゆる「素材」に潜在している。コレクターの「凄まじさ」もまた興味深く、観たい映画がまた増えていく。この著書自体が現在進行形であるだけに、わくわくしながら読み進めることができた。2016/05/31

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