広告を着た野球選手―史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦

電子版価格
¥1,760
  • 電書あり

広告を着た野球選手―史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309275741
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

出版社内容情報

プロ野球草創期に3年半しか存在しなかった幻のライオン軍。だが、その球団経営は現代のプロ野球の礎を築くユニークなものだった!

【著者紹介】
東京大学博士(工学)取得。ソニー株式会社入社後、ウォークマン、ビデオ、ロボットなどの開発を推進する。現在、東京造形大学教授、学校法人桑沢学園(東京造形大学・専門学校桑沢デザイン研究所運営)常務理事。

内容説明

昭和十二年夏、プロ野球創生期に設立一年足らずの大東京軍を引き継ぐ形で誕生したその球団は、連敗続きで弱いながらも、ファンからは愛された。太平洋戦争直前に行われた政府からの英語禁止通達によりたった3年半で消滅してしまうも、後楽園球場の広告入りスコアボードの寄贈や商品購入者への無料招待など、そのユニークな球団経営は現在のプロ野球の礎となっている―日本プロ野球界初の黒人選手・ボンナの写真をはじめ貴重な写真も多数掲載!!

目次

第1章 もうひとつの野球リーグ
第2章 そろばんを持った聖者
第3章 虎があれば獅子もよかろう
第4章 ライオン軍登場
第5章 戦時下の広告
第6章 逆転の一打

著者等紹介

山際康之[ヤマギワヤスユキ]
東京都出身。東京大学博士(工学)取得。現在、東京造形大学教授。ソニー株式会社入社後、ウォークマン、ビデオなどの開発を推進し、以後、エコデザインの戦略、設計に従事。製品環境グローバルヘッドオフィス部門部長を担当する。また同時に、東京大学非常勤講師、エコタウンしながわ理事長、学校法人桑沢学園(東京造形大学、桑沢デザイン研究所)常務理事などを務める。製品設計や環境調和型製品開発(エコデザイン)の研究分野のほかに、工学の視点からの経営戦略、マーケティングの研究もすすめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

11
自分の気持を正直にぶつける。それが常に最善手となるわけではないが、それをよしと感じてくれる相手は必ず存在する。強い力を持って動けば、それを心良く思うものもいれば、反対に敵対するものもいる。例え敵対する人がいたとしても、しっかりと味方になってくれる相手がいればそれで充分に戦える。2015/08/16

さんつきくん

5
どれだけ広告が大事かと言うこと。どれだけ良い商品を作っても、周知されなければ意味がない。歯みがき粉で有名なライオンが戦前、行った広告、それがプロ野球球団の冠スポンサーになると言うもの。戦前の3年半存在したライオン軍。戦前のプロ野球は巨人以外、人気がなかった。六大学にすら及ばない。それでいて、ライオン軍は弱い。この書は球団側とスポンサー側の2つの視点から書かれたもの。プロ野球発足当初は興業に苦労したことや当時の実情、やがて忍び寄る軍靴の足音などに翻弄される。戦前のプロ野球が伺える、興味深い本でした。2018/01/07

トライ

4
ライオン軍については戦時中に「ライオンは日本語だ」と言い張った→却下というエピソードしか知りませんでした。ライオン歯磨のマーケティングとの密接なかかわり。野球を知らない頃のカミソリ龍二こと鈴木龍二も登場。あと小西得郎さんはなんだか凄い。2015/10/06

siomin

4
プロ野球草創期に一瞬だけ存在したライオン軍。この「ライオン」は,歯磨きメーカーのライオンのこと。弱小チームをスポンサーとして支えつつ,いわゆるネーミングライツを行ってプロ野球興行を利用して自社の宣伝に努めていった。 戦前のプロ野球史だけでなく,スポーツを販売促進の材料として利用した先駆的存在として,貴重な一冊になっています。戦時中の敵性語排斥が「ライオン」まで及んでいたとは知らなかった。 著者は製品の工業デザインなどを研究している人で,著者紹介や著書一覧を見ると工学の本と錯覚してしまいそうです。2015/08/03

渡辺 にゃん太郎

4
明治・昭和期のマーケティング戦略が現在も通じるかといえば答えは否であるが、集団を巻き込むという意味ではその根本は変わっていないと思われる。では全国を巡業する吹奏楽団を現在に置き換えると何になるのか、その戦略を編み出せる人は将来的にライオンです(適当。野球の部分は予備知識があればもっと楽しいと思う。さらっと書かれていた河野安通志しかり、赤嶺昌志しかり、1冊の本ができるレベル。5章までは引用に辟易して退屈することもあったが、6章は胸熱展開でよかった。2015/07/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9618764
  • ご注意事項