声優論 アニメを彩る女神たち―島本須美から雨宮天まで

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声優論 アニメを彩る女神たち―島本須美から雨宮天まで

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309275604
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0074

出版社内容情報

前代未聞!?日本のアニメを代表する女性声優たちを、声質や演技、キャラクターとの相関関係を切り口に論じる、待望の本格的声優論。

新たに切り拓かれたアニメ読解の可能性
批評×声優
日本のアニメを代表する女性声優を、声質や演技、キャラクターとの相関関係を切り口に論じる、待望の本格的声優論。

序論 声の現象学から声優論へ/小森健太朗
声優史概説/夏葉薫
第1章 島本須美&日高のり子──八〇年代を象徴する二人の女神、それぞれの三〇年/遊井かなめ
第2章 島津冴子&石原夏織──声に呼ばれるキャラクター、声が喚起するストーリー/遊井かなめ
第3章 林原めぐみ──アブジェクシオン装置としての綾波レイ/町口哲生
第4章 宮村優子&雨宮天──ジェリコの壁はいかにして崩れるか?/遊井かなめ
第5章 川上とも子──生と死のあわいから天使の声が現れる/小森健太朗
第6章 桑島法子──ポストエヴァの時代精神/夏葉薫
第7章 堀江由衣&田村ゆかり──神話の中の二人/夏葉薫
第8章 水樹奈々&高山みなみ──歴史に咲いた二輪の花(ツヴアイ・ウイング)/遊井かなめ
第9章 釘宮理恵──釘宮病、発症したら出口なし/町口哲生
第10章 名塚佳織&井口裕香──祈ること、求めること/夏葉薫
第11章 沢城みゆき──その声は、何を指し示すのか?/遊井かなめ
第12章 平野綾──ハイパーボリックなキャラクターと戯れて/町口哲生
第13章 広橋涼&中原麻衣──〈ソラッカボイス〉と〈オタオタボイス〉/小森健太朗
第14章 喜多村英梨──数奇な運命と二つの傑作/夏葉薫
第15章 花澤香菜──三次的な声の文化におけるミューズ/町口哲生
第16章 井上麻里奈──井上麻里奈と〈空気系〉作品群の相性/小森健太朗
第17章 悠木碧──役を作らずして作るの境地/小森健太朗
第18章 阿澄佳奈──聖と魔が交錯するところ/小森健太朗
第19章 スフィア──声優ユニットの謎/夏葉薫
第20章 艦これ声優論──声の宝物庫(シソーラス)としての『艦これ』/深水黎一郎
あとがき 宮村優子論から声優論へ/遊井かなめ

【著者紹介】
作家。評論家。翻訳家。1965年生まれ。東京大学卒。82年史上最年少の16歳で乱歩賞の最終候補となる。94年『コミケ殺人事件』でデビュー。2010年に『英文学の地下水脈』にて日本推理作家協会賞を受賞。

内容説明

新たに切り拓かれたアニメ読解の可能性、批評×声優。日本のアニメを代表する女性声優を、声質や演技、キャラクターとの相関関係を切り口に論じる、待望の本格的声優論。

目次

序論―声の現象学から声優論へ
声優史概説
島本須美&日高のり子―八〇年代を象徴する二人の女神、それぞれの三〇年
島津冴子&石原夏織―声に呼ばれるキャラクター、声が喚起するストーリー
林原めぐみ―アブジェクシオン装置としての綾波レイ
宮村優子&雨宮天―ジェリコの壁はいかにして崩れるか?
川上とも子―生と死のあわいから天使の声が現れる
桑島法子―ポストエヴァの時代精神
堀江由衣&田村ゆかり―神話の中の二人
水樹奈々&高山みなみ―歴史に咲いた二輪の花〔ほか〕

著者等紹介

小森健太朗[コモリケンタロウ]
作家。評論家。翻訳家。1965年生まれ。1982年、史上最年少の16歳で乱歩賞の最終候補となる。1994年に『コミケ殺人事件』でデビュー。2010年に『英文学の地下水脈』にて日本推理作家協会賞を受賞した

遊井かなめ[ユウイカナメ]
評論家。編集者。1980年生まれ。2011年に「ノベルゲームのこうしょう」でデビュー

夏葉薫[ナツバカオル]
1980年生。東京大学文学部卒。フリーライター・ゲームシナリオライター

町口哲生[マチグチテツオ]
文芸評論家。大学では現代の社会論、映像・芸術基礎、映像・芸術論を講じている

深水黎一郎[フカミレイイチロウ]
小説家。1963年生まれ。2007年『ウルチモ・トルッコ』(のち『最後のトリック』に改題)でメフィスト賞を受賞しデビュー。11年に「人間の尊厳と800メートル」で第64回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラ

51
かなり声優を深堀して評論している印象。これからアニメを見たときに今までとはまた違った見方ができそうな気がする。2015/03/01

緋莢

15
副題が「アニメを彩る女神たち~島本須美から雨宮天まで~」なので論じられるのは女性声優のみです。冒頭の「声の現象学から声優論へ」で<現象学の方法論は、声の現象や声優の演技の現れを考える上では、有効な指針たりうる学的方法である。>という文章に、嫌な予感があったのですが、残念ながら的中してしまいました。5人の筆者が、各章で一人、もしくは2人(ただし、19章はスフィアという 声優のユニット、20章は艦これ)について書いています。(続く2020/05/03

ソルト佐藤

7
小森健太朗らしい、難しい?序論から始まる声優論。こういう論の正しさを証明しずらいのは、どうとでも展開を持って行きそうで、あんまり好みではないのだけれど、同世代や、離れた世代で比較していくのは、なかなか面白い。そして、目玉?は、深水黎一郎提督の艦これ声優論。執筆メンバの中でいわゆるオタク趣味が薄いので新鮮。(軍艦はオタク趣味かもしれないが)専門なだけあって声の出し方の部分の解説は面白い。それはそれとして、深水提督は、名取の次は不幸姉妹がお気に入りなのかなと思ったりする。2015/02/27

みどるん

6
多様な声優比較論。絶妙なポイントをついた比較があっておもしろい。反面、~の役は~の方がハマるだろうという論調は気になる。声優についての分析は珍しいので新鮮だった。2016/02/28

代理

5
艦これ声優論が一番おもしろかった。他の章は難しすぎてよくわからない。アニメ作品解説なのか声優解説なのか哲学用語解説なのかハッキリしてほしい。全体的に『好きなもの分析』で終わってしまっている。ただ面白い試みだと思う。今後に期待(上から目線)2015/10/20

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