恐怖の作法―ホラー映画の技術

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恐怖の作法―ホラー映画の技術

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309274898
  • NDC分類 778.7
  • Cコード C0074

出版社内容情報

ホラーやアニメの第一線で活躍してきた著者が、様々な形で人を惹きつける「怖い物語」の作られ方と、技術を伝授する、実践的な一冊。

【著者紹介】
1961年生。成城大学卒。映像ディレクターを経て、ビデオシネマ『邪願霊』で脚本家デビュー。数多くホラー作品を手がけ「Jホラー」作品群のイディオローグ的な存在に。アニメ、映画、テレビドラマ等、脚本多数。

内容説明

映像の第一線で活躍してきた著者が、人々を惹きつけ続ける「ホラー」=「怖い物語」がどのように作られるかを分析し、その実践法を伝授する、ホラーファンも必読の一冊!

目次

第1部 ホラー映画の魅力―ファンダメンタル・ホラー宣言2003(『リング』『呪怨』の怖さ―現代のファンダメンタル・ホラー;恐怖の記憶―ファンダメンタル・ホラー映画史;特殊脚本家の誕生―いかに私は恐れることをやめて観客席から立ち上がったか;恐怖の方程式―「小中理論」とは何か;リアリティについての諸問題―擬似ドキュメンタリーという表現方法;10年後の対話―高橋洋氏との対談;演出者側との対話―清水崇監督との対談;ファンダメンタル・ホラーの新たな地平へ―脚本家としてのマニフェスト)
第2部 祟咒考―現代流行怪談を巡って2004~2009(「自己責任」系;祟るものたち;わたくしと呪い;祟りと呪い)
第3部 アリスの穴の中より2008~2014(ホラーから離れて;「小中理論」2.0;アリスと私;本書が世に出た理由)

著者等紹介

小中千昭[コナカチアキ]
1961年東京都生まれ。特殊脚本家、作家。成城大学文芸学部(映画記号学)卒業。映像ディレクターとしての活動を経て、1989年ビデオシネマ『邪願霊』で脚本家デビュー。ホラー作品を数多く手がけ、後のJホラーと呼ばれる作品群のイディオローグ的な存在となった。その後アニメ、映画、テレビドラマ等に脚本を提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

80
恐怖映画のファンダメンタルな理論についての第一部ホラー映画の魅力。2003年岩波書店から出版。第二部はネットの記事を集めた2008年のもの。第三部は2014年本書のための書下ろし。ホラーの脚本を手掛けて来た著者が、ホラーとは段取り、構造であると説くが、観客は慣れがあるため、新たな技法を探し続けねばならない。古典的ファンダメンタル・ホラー映画としてヘンリー・ジェイムズ「ねじの回転」原作のジャック・クレイトン監督「回転」1961、とロバート・ワイズ監督の「たたり」1963、を挙げている。どちらも観てみたい。2021/11/17

ころこ

36
実作者の表現論、経験論であり、自分語りです。著者が誰だか知らなかったので、この自分語りが許容できませんでした。いかに観客を惹きつけるかという差異化の法則は、感情密度を高めるあらゆることに応用できそうです。他方で、抽象的で普遍的な「ひとはなぜホラーを欲望してしまうのか」ということは論じられていません。2019/04/18

三柴ゆよし

15
なんとなくは知ってた「小中理論」について本人が語ってくれる本だが、理論部分はぜんたいの三分の一に満たない分量。ファンダメンタルのタイトル通り、恐怖とはなにか=私たちは何を怖いと思うかを構造的に追求していく書物で、重複箇所や自分語りの多さがいささか鼻につくが、それなりにおもしろかった。古今東西の怖いを求め続けた人が、特におそろしいと感じた小説が岡本綺堂と内田百閒の小説だったというのにはじぶんでもいろいろと思い当たるところがあり、興味深い。2021/04/16

こよみ

7
テイマーズのあの女の子は趣味だったんですね またなにか書いてほしいです2018/03/11

猫子

7
『日本の夏は、やっぱり怪談<其の三・和洋折衷>(8月21日-31日)』 ホラー映画と言えばこの人。デジモンの脚本書いてるけど気にするな!『あなたの知らない世界』で土曜日のお昼まを恐怖のどん底に突き落とした超本人。内容は技術的なお話がおおいです。2014/08/24

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