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三塁ベースコーチ、攻める。―監督を代行する10番目の選手

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309273914
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

内容説明

走者を止めることは簡単だ。走者をためる、という口実で責めも受けにくい。しかし、走者と一体となり、かつ壊れた信号機にならず、勇気を持って「伝説の走塁」をめざし、士気を高めることこそ。豊富な取材にもとづく新時代のスポーツノンフィクション。

目次

序章 二つの“事件”から
第1章 日本一の三塁ベースコーチと呼ばれた男 高代延博
第2章 三塁ベースコーチは攻撃の監督代行―“職人”三塁ベースコーチはなぜ生まれたのか?
第3章 三塁ベースコーチを三千試合務めた男 土屋弘光
第4章 高校野球、甲子園勝利の決断
第5章 名将と名三塁ベースコーチ
第6章 現代に生きる三塁ベースコーチ
第7章 ホークス黄金期を支えた森脇浩司の三塁ベースコーチ人生
終章 三塁コーチャーズボックスから見える日本野球

著者等紹介

澤宮優[サワミヤユウ]
1964年、熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部卒業、早稲田大学第二文学部卒業。陰で懸命に生きる人物をモチーフに、スポーツから文学、歴史まで幅広い分野で執筆。2003年1月に刊行された『巨人軍最強の捕手』で、第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

imagine

7
以前から気になっていた澤宮優さん初読み。野球関連のニッチな題材に限らず、敗軍の武将、都教委で物申した校長先生など、真っ当な評価を受けていない者達に対しての寄り添うような眼差し。彼らのことを伝えたい、という想いがこの著書からも十分に伝わりました。野球における走塁は、記録から掘り起こすことが難しく、当事者から取材して話を聞くしかない。丹念な取材によって陽の目を見ることとなったいくつもの名シーンと名コーチャーに胸が熱くなった。澤宮氏は、これだけ対象にのめり込む筆力があるので、事件ものにも挑戦したらよいのでは!2016/10/04

けんとまん1007

6
やはり、そうだよなと思う。三塁ベースコーチの重さは、一塁ベースコーチとは、かなり違うと。得点になるならないの差は、単に1点というものではなくて、試合そのものを決定づけることも多いと思う。野球をよく知っているうえで、かつ、積極的(勇気のある)な人がいいというのは、頷けるものがある。それに、アメリカでは、監督候補生が多いというのも、ナルホドと。それにしても、これは、野球だけでなく、いろんな場面にあてはまるのだろうな。2013/04/18

いのお

6
三塁ベースコーチの役割や重責やいまいち理解されていない現状について徹底的にリポートした本。これだけ走塁について細かく書いた本は読んだことがない。マニア向けの本だがホークスの三塁ベースコーチを長く務め今年からオリックスの監督になった森脇浩司の話は三塁コーチ論にとどまらず彼の半生が記されてあってなかなか面白かった。亡くなった津田恒美と親友だった森脇が自分の結婚式のテーブルに津田の席を用意したとき、空のグラスに達川が「津田の分の酒をついでやれ」と差し出す場面がいい。2013/04/07

クールグレー

5
得点に直結し、勝負を左右する判断を求められる三塁コーチ。我々ファンは結果だけ見て「壊れた信号機」と揶揄するが、当然素人には分からない判断があってのもの。ランナーとコーチの連携はテレビ中継では分かり難いが、この辺にも注目して解説してもらえたら面白いだろうな。2021/10/12

SU

5
澤宮さんの作品の中で1番良かった!2015/11/05

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