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若松孝二・俺は手を汚す

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309273808
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

内容説明

映画に賭した人生を全速力で駆け抜けた鬼才、誕生から80年代までの軌跡を熱く語る。

目次

1 懲罰房で生きたまま殺されて『甘い罠』で“若松孝二”誕生(オヤジに泥ぶっかけられて;乞食みたいで悲惨な顔 ほか)
2 足立正生、松田政男、大島渚、大和屋竺、唐十郎、金嬉老(監督、背中を流しましょう;作る映画は全部当たった ほか)
3 ジェラシーマウントという山 銃を持つか?カメラを持つか?(ゴラン高原の星;ヨルダンへの影の道 ほか)
4 『水のないプール』から『蜂は一度刺して死ぬ』へ(俺は手を汚す;トランシーバーを一〇〇台 ほか)

著者等紹介

若松孝二[ワカマツコウジ]
1936年4月宮城県涌谷町で生まれる。高校を一年で中退し上京。菓子職人、新聞配達、ヤクザなどの職を転々とした後、映画界へ。テレビ映画の助監督を経て、『甘い罠』(63)でピンク映画の監督としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

澤水月

22
死後直後12年 古い本での感想 http://bookmeter.com/cmt/24648067 題の由来、足立に言った「あんたのように指導者になる人は手を汚してはいけない」…ダンディすぎる。パレスチナゲリラと重信、足立と過ごした夜。ヤクザ時代や留置場。地上げに日本刀売りなど何でもして稼ぐ…映画もだが人生が面白くカッコよすぎ。足立がまだ帰国できない頃の本で「アッちゃん、帰ってきて欲しい」と繰り返しているのが泣ける。通夜に行ったが告別式も行けば良かった、足立の弔辞を聞きたかった…合掌2016/07/26

バカ殿。

3
60〜70年代は、すごいね、熱いよ。当時のいきのいい人は、みんな左がかってたと思うが、重信房子と行動してたとは。。『千年の愉楽』は監督の最後の遺作、週末観てみよう、楽しみだ。2016/07/29

まさやん80

2
若松孝二が生い立ちから映画製作までを語る自伝のようなもの。 出版が1982年だから、若松46歳までのひとり語りだが、ピンク映画を撮りだした頃の話、パレスチナゲリラや赤軍との関係など、当時の熱を思い出させる。 「俺は手を汚す」という若松の心情は、頭で考えているだけの文化人や活動家に対する強烈なカウンターでもある。その反骨心が若松の映画を支えている。2019/10/06

ゆづたろう

1
面白かった。近くにいたら絶対困るタイプ(というかほぼ極道)の無茶苦茶なエピソードの連発で、下世話に読んでも楽しいし、戦後からの生活描写も、ちょうど自分の親世代の青春物として楽しかった。本文下段にはフィルモグラフィーが並んでるんだけど、メチャクチャな人生語りながらよくこれだけ撮ってるなーと、その熱量にやられる。やはり代表作だけでもちゃんと観ないと。あと本書は『水のないプール』までの語りおろしになっているので、続きが読みたかった(あるのか?)。足立正生との再会話とか面白かったんじゃないかな。2014/06/29

sakesage

1
「ピンク界の黒澤明」と揶揄されるような映画監督のロングインタビューに基づく自伝的作品。各作品を作った時代とともに語られる内容は全身映画監督とでも言うに相応しい。彼の作品の中期から後期へと至る『世界革命戦争』、『連合赤軍』などの作品を絶賛する人々も多いようだか、そこに込められた生き様をこそ見ていく事が大切なのではないかと感じた。それは、日本映画界が閉塞した状況にありながらも世界では通用する作品を次々と生み出していることからもわかる。あえて「売れない」「テーマ性」で製作するその反骨性を世界は求めているのだろう2013/03/18

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