中継ぎ投手―荒れたマウンドのエースたち

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309273495
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

内容説明

一試合で最も球数を投げ込むのは彼ら、「繋ぎの野球」のエースたちだ。ロングリリーフ、ワンポイント、敗戦処理。そして、勝利の方程式。故障と背中合わせに、今日もマウンドに上がる。いかなる時もプロの矜持をつらぬいて投げぬく、9人のセットアッパーの野球人生。

目次

はじめに 繋ぎの野球
第一戦 粘投伝説(石井弘寿―日本人最速左腕;河原純一―二度甦った“ミスターゼロ”;木田優夫―国境を越え不惑も超えた145キロ)
第二戦 力投伝説(佐野慈紀―ピッカリ投法で中継ぎ初の1億円投手;鹿島忠―“ケンカ野球”の鹿島大明神;篠原貴行―14勝1敗、最高勝率の“不敗神話”)
第三戦 鉄腕伝説(吉田修司―史上初の100Hが支えたダイエー黄金期;吉田豊彦―流浪のサウスポー;福間納―幻の最多登板日本記録)
おわりに 故障と背中合わせに生きる

著者等紹介

澤宮優[サワミヤユウ]
1964年、熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部卒業、早稲田大学第二文学部卒業。陰で懸命に生きる人物をモチーフに、スポーツから文学、歴史まで幅広い分野で執筆。2003年1月に刊行された『巨人軍最強の捕手』で、第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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山田太郎

35
福間の話はなんだかなと思わないではないというか、抗議までするという発想 はよくわからん。あっさり読めたが、それがいいものかどんなもんかと思った。 2013/09/19

シュラフ

28
中継ぎ投手といえば、王監督の「ピッチャー、鹿取!」のワンパターンフレーズの鹿取義隆(巨人)でしょ。残念ながらこの本で鹿取は取り上げられていない。おそらく鹿取の成績がずば抜けているので他の投手とのつりあいが取れないからであろう。でも、福間(阪神)・河原(巨人)・木田(巨人)・鹿島(中日)・・・懐かしい名前ばかり。中継ぎ投手の存在などあまり意識しないと思うのだが、やはりあの時代に活躍していたのだな。抑え投手ほどの派手さはないが、ピンチに出てきてきっちり抑えて、後は味方チームの反撃を待つ、というのも渋くてよい。2016/08/27

6だ

6
P108『彼(元中日・鹿島)に取材するにあたって資料を調べようとしたが、殆どなかった』『資料はないよ(略)僕らにはホールドの表彰も無かった時代だから、雑誌も取り上げようがないんですよ』80~90年代を中心に活躍した中継ぎ投手は、筆者と取材対象者のこのやりとりが端的に示すように殆どまともに注目されない存在だった。今でこそ記録や概念が認知されてるがどこか無理やり感も漂う。 本書は些か纏まりに欠ける気がするが、それは年代の前後や作者の筆力の問題以上に「記憶」を補完する為の「記録」が余りに乏しいせいかもしれない。2014/05/30

最終バック九番手

5
これまでの著作の例に漏れず取り上げるテーマは面白いけどそれぞれの話には物足りなさが残るというか不完全燃焼感がつきまとう…登場する九人のうち六人がドラフト一位指名というのはアマ時代の評判と現実のプロレベルとの落差を感じさせて興味深い…初版発行:2012年8月30日…本体1600円2012/12/22

pugyu

5
試合の勝敗を左右する大事な役目なのに評価されることの少ない中継ぎ投手。いかにモチベーションを保って仕事をするかが人によって大きく違って面白かった。まだ投げられるのに、チームの方針でトレードとか解雇とか、記録の残らない中継ぎには不利すぎ。流浪の吉田豊彦とか、神様稲尾をこえさせてもらえなかった福間とか、読んでいてちょっと悲しくなった。中継ぎの地位を確立してきた先人に敬意を表したい。2012/09/24

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