内容説明
陸前高田市気仙町出身の写真家による、震災の前と後の写真八十点と、あの日をめぐるエッセイで構成されたドキュメント。
著者等紹介
畠山直哉[ハタケヤマナオヤ]
1958年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。1997年木村伊兵衛写真賞受賞。国内外で多くの展覧会が開催され、2011年には大規模な個展「Natural Stories」展(東京都写真美術館)が話題を呼び、同年の芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふろんた
15
畠山氏の故郷である陸前高田市の震災前の日常と震災後の写真集。文章も読むとなんとも言えない気持ちに。2015/11/24
雨巫女。@新潮部
9
《図書館‐新刊》震災前の穏やかな情景が、震災後のあまりに無惨な情景の対比に、切なくなる。2012/10/10
MM
4
うまく言語化できないほどすごかった。地震に関する写真集はたくさん出ておりそれなりに目にしてきたのだが、これが圧倒的だ。本・書物として世の中に出されないといけない必然性みたいなものを感じた。2014/04/20
ちいさな図書館
4
あの景色はもう無い。あの人はもういない。当たり前すぎて大切とも思わなかった景色は、今はもうどこにも無いなんて。震災以前と震災後の写真を、分かっていて見比べても、それが同じ場所だと理解できない。何度見比べても、本当だと思えない。そのくらい衝撃的だった、日常を失うということは。作者は陸前高田の出身。何気なく撮るようになっていた故郷の写真が、震災によって貴重なものとなってしまった。この写真集をみていると、目の前の当たり前の日常感謝したくなる。2013/01/30
アヴォカド
3
静かに美しい、表紙。 最後まで読み終わり、また最初に戻って前半の写真を見ると、胸がしめつけられる思いです。2015/07/11