出版社内容情報
明治・大正・昭和の懐かしくカワイイ切り紙がいっぱい!すぐ作れる型紙も掲載。子どもの頃の「図工」の時間を思い出して、紙とはさみでちょっと昔の優しい時間にタイムスリップ。
内容説明
明治・大正・昭和、日本人は、こんな「図工の教科書」を使ってきた。古い教科書のむこうに見える時代と暮らし。「切り紙」で作ってみると手の中に、封印を解かれた「ちょっとむかし」がふわりと舞い降ります。
目次
明治(器の文様;紋切り型)
大正(暮らしの道具;ヘンな動物;モダンの雪が降る;古くて新しいかたち;小さき生きものたち)
昭和初期(キリアイ;カササシタコドモ;シーツ;ガッショウ;杉浦排水;夕暮れの町)
昭和三〇~四〇年代(色とかたち;なぜかタコ!?;模様、モヨウ、もよう)
型紙集
著者等紹介
下中菜穂[シモナカナボ]
1960年千葉県生まれ。造形作家、東京造形大学講師。江戸時代の「紋切りあそび」と出会い、その復興と新しい可能性の発見に力を注いでいる。国内外でワークショップや展覧会を開催し、「紋切りあそび」を通して「かたち」に込められた祖先の暮らしぶりや文化、自然観などを紹介。文様を暮らしの中で楽しむ生活文化を現代によみがえらせるべく活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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猪子
6
表紙がシンプルなので、図案が載っているだけかな〜と思いましたが嬉しい誤算!明治時代の教科書から始まり、カラーで紹介される昔の図案や紋様の数々が素晴らしい。多くを語らない文章もちょうどいい。繋読→下中菜穂さん関連の書籍2021/07/17
izw
6
下中さんの本3冊目。明治以後の図工の教科書を中心に、江戸時代に栄えた文様、紋切り型の影響がどのように教科書、生活に残っているかを追っている。研究所ではない、と断りながら、図工教育の考え方の変遷についても紹介されていて興味深い。2017/08/05
はんみみ
6
生活のなかの美術。2013/04/20
ウメ
5
今年の年賀状は切り絵にしてみた。夜な夜な色紙を切り刻んでおる。色鮮やかなプリンター年賀状が全盛のなかで逆行している感があるが、これはこれで地味に楽しいものだ。図画工作好きの血が騒ぐ。2017/12/16
ane
4
【参考資料用】作者の研究心が感じられました。古い「図工の教科書」に注目するとは。とても興味深かったです。2015/03/30