内容説明
一九一〇年、柳田国男『遠野物語』出版。山神、河童、オシラサマ。曲り家、馬っこ―遠野の民話と生活から、日本の民俗学が誕生。それから五〇年。浦田穂一は遠野を撮り始める。高度成長のなかでの遠野―変わるものと変わらぬもの。『遠野物語』一〇〇年に「遠野に憑かれた男」の未発表写真を公開。
目次
1 遠野―あの山、あの川
2 囲炉裏端のジジ、ババ
3 寒風を活かして
4 「エジコ」の子守唄
5 「曲り家」の春夏秋冬
6 馬っこは家族
7 農作業の今昔
8 小正月の餅つき
9 オシラサマを祀る
著者等紹介
浦田穂一[ウラタホイチ]
1933年(昭和8)11月20日、岩手県紫波郡紫波町の農家の五男として生まれる。71年、岩手芸術祭で優秀賞受賞。以後同芸術祭で芸術賞、優秀賞、奨励賞、部門賞など賞を重ねる。77年には、第25回二科会写真部で「記念に一枚」が初入選。その後、数多くの写真コンテスト等で受賞する。80年、遠野市立博物館研究員を委嘱される。85年11月、遠野市産業功労者表彰。91年(平成三)、二科会友になる(85年から二科会写真部岩手支部長を務める)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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