濱谷浩写真集 市の音―一九三〇年代・東京

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784309271088
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

内容説明

濱谷浩は渋沢敬三と出会い、民俗学的記録を超える写真表現を追求し、全世界の民俗・風土・自然をテーマに数々の傑作を発表。一九三〇年代、浅草歳の市・世田谷ボロ市・葛飾八幡宮農具市の賑わいをスナップする。また、暮らしから消え去ろうとする辻売りの姿、その鐘や太鼓を叩く「音に依る広告」にこだわりカメラに収めた。都市の民俗学的記録として貴重な作品だ。未発表写真を掲載。

目次

1 浅草歳の市
2 世田谷ボロ市
3 葛飾八幡宮農具市
4 辻売りと看板
濱谷浩のインスピレーションを方位づけた人物―渋沢敬三(近藤雅樹)
風土と人―濱谷浩の一途な写真(中西昭雄)

著者等紹介

濱谷浩[ハマヤヒロシ]
1915年3月28日、東京市下谷区に生まれる。1933年関東商業学校卒業。実用航空研究所に入社し、航空撮影を行う。同所解散後、オリエンタル工業所入所。1937年オリエンタル工業所退社。フリーランスカメラマンとして独立。1938年滝口修造を中心に永田一脩、阿部展也、田中雅夫らと「前衛写真協会」をつくる。1981年「日本芸術大賞」受賞。1986年ニューヨーク、「国際写真美術館」の「写真巨匠賞」受賞。1987年スウェーデン「ヴィクトール・ハッセルブラッド国際写真賞」受賞。1997年「英国王立写真協会名誉会員賞」受賞。1999年3月6日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Koki Miyachi

8
日本の風土と人を撮り続けた写真家濱谷浩。1930年代東京の市の記録。浅草歳の市、世田谷ボロ市、葛飾八幡宮農具市、辻売りと看板の四部構成。作品を目指すのではなく、記録としての写真に徹している潔さが心地よい。2015/03/29

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

2
☆×5.0…古きよき時代の東京。今には失われてしまいつつある「温かさ」がそこにはあります。服装、屋号ともに時代を感じさせます。何よりも珍しかったのは「辻売り」ですね。もはや失われてしまった光景。もしこの時代に行くことができるのならばぜひとも覗いてみたいな、と感じました。2010/11/16

雨巫女

0
昔は東京もこんなにのどかだったんだ。2009/06/06

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