内容説明
土の器でごはんを食べる、ただそれだけのことが、人のこころを癒すこともある。かけがえのない日々の食卓に、素朴で美しく作り手の思いが伝わる器。こよなく器を愛する著者が贈る、器との出合い方、付き合い方。
目次
第1章 ごはんの器(めし碗―美しく素朴なもの;鉢―おおらかに料理を受け止める ほか)
第2章 器を愛する(ひとつの幸福;台所の背中 ほか)
第3章 時を経た器(村木雄児さんの粉引き小皿;村木雄児さんの三島皿 ほか)
第4章 うつわびとを訪ねて(横山拓也―風景のなかに自ずと然る;尾形アツシ―土を知り、土と向き合う ほか)
器を使い、食べるを伝える(東京で食にかかわる者として―明峯牧夫さん(西荻窪・たべごと屋のらぼう)
一汁一菜にこめるもの―イチカワヨウスケさん(鎌倉・なると屋+典座))
著者等紹介
祥見知生[ショウケントモオ]
北海道生まれ。鎌倉在住。こどものうつわ展、ごはんのうつわ展など、テーマ性のある展覧会を各地で開く。2005年『うつわ日和。』(ラトルズ)を出版。以来、自然光で写した写真とともに独自のスタイルで本を作る。うつわ祥見・祥見知生編集室主宰。日記「器と本と旅と。」を更新中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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greenish 🌿
23
日々の食卓に、作り手の思いの伝わる素朴で美しい器を使ってほしいと、全国で多くの器展を手がける著者が、器との出合い方、付き合い方を写真とともに語る。器作家や、器にこだわる人気店の料理人たちも紹介している ---著者である祥見知生さんが鎌倉に営む「utsuwa-shoken onari NEAR」も素敵なショップです。 《器も本も、音楽も。人のそばにいて、人をはげますもの》という祥見さんの優しい目で選ばれた器たちに、ほっこり和みます。 中でも《長谷川奈津さん》の器は、我が家の食卓に欠かせない愛すべき器です。
えみさん13
13
【テーブルの上が自分のキャンパスなのだと思うと、家事仕事も悪くないもの。丁寧に器を選んだり、あるいは直感をひらめかせたり、毎日の器使いの工夫で気持ちが晴れることもある。】ふと目を落とした文章を拾い読みしても、この方の器愛が感じられます。ゆっくり読みます。2015/04/03
森
11
うーん、少し欲張り過ぎたのかな、1.2章と3.4章は分けて、別の本にすべきところ。後半陶芸作家の本人、作品紹介になっており、前半との感覚が崩れる。少し残念、良い本であるが目指すところ、期待していたことと違う。追記、「器、この、なもなきもの」を読みそれが良かったこともあって、期待した物と違うと感じたのであろう。2014/08/29
ゆき
1
詩のような文章と美しい写真。この人の感覚、すごく好き。2015/07/20
MaL
1
★★★★★2012/01/27