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内容説明
19世紀英国・中流階級の女性が、結婚し妻となり母となり、尊敬される“レディ”になるまで。シャーロック・ホームズ、不思議の国のアリス、ピーター・ラビットの時代…英国・ヴィクトリア朝の女性と子どもの生活誌。テディ・ベア、セーラー服、コルセット、ダイエット、舞踏会、ティー・タイム、ガーデニング―豊富な図版・写真で描く憧れの“レディ”の生活。
目次
1 少女時代
2 結婚式
3 奥様稼業
4 子ども時代
5 年中行事
6 弔い
著者等紹介
岩田託子[イワタヨリコ]
堺市生まれ。英国ケント大学大学院M.A.、津田塾大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。中京大学国際英語学部教授。イギリス文化・英語圏文学
川端有子[カワバタアリコ]
京都市生まれ。関西学院大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。愛知県立大学外国語学部助教授。イギリス文学・文化・英語圏の児童文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラグエル
12
ヴィクトリア女王の喪服の話にちょっと感情移入。髪の毛入りのペンダントトップの話、若草物語にそんなシーンあったんですねー。なんか話としては美しいけど、実際、持つと、どうなの。とか。2012/02/27
viola
9
ふぅむ・・レディになる方法ね、関係ないや、と思っていたらどうやら全然違う内容だそう。「『ヴィクトリア朝百貨事典』の女性版」、確かにそう!特に女性に関係する小物や、それ以外にもヒル・阿片・お風呂・祝祭など様々なヴィクトリア朝にまつわるキーワード、そのかなり分かりやすい解説、写真が収録されています。薄いのに、中身は相当なもの。イギリス文学、文化、歴史あたりを学ぼうとしている方は必読だと思います。 タイトルがかなりおかしいのが残念です。2010/10/14
すばる
5
「赤毛のアン」や「若草物語」などいかにもそれらしい本からの引用が続く中「オレンジだけが果物じゃない」が出てきてちょっと痺れました2017/05/12
旗
3
19世紀ヴィクトリア朝、中流階級の少女に重点を置いた生活文化史。欧米の少女向け小説や児童書好きとして、これは面白かった。『鏡の国のアリス』の挿絵に描かれている謎の置物やら『若草物語』でメグがひどい目にあう髪ごてやら、メイ・デイのお祭りやら家庭内における聖書やら、物語の背景として読み流してきたあれこれが、豊富で美しい図と共に説明されている。有名な児童文学作品からの挿絵の引用も多く、パラパラとめくっているだけでも楽しめる。2012/11/25
ナナシ
3
女性像の変化とか小物も図解があって分かりやすかった。イギリスと言えば児童文学だが、それに欠かせない子供部屋という特別な空間はこの時代にこそ産まれた物なのだな。今は同じ国であっても、たとえ同じ内装、同じ場所で子供部屋を作っても、数々の名作を生み出したその部屋と同じにはならないんだろうな。2012/01/26