内容説明
AからZまで26の不思議な生き物たちが集ったゴーリー版「幻獣辞典」。
著者等紹介
ゴーリー,エドワード[ゴーリー,エドワード][Gorey,Edward]
1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手がけた。幻想的な作風とアナグラムを用いた(Ogdred Wearyなど)ペン・ネームを使い分けてたくさんの私家版を出版したために、多くの熱狂的コレクターを生みだした。2000年4月15日、心臓発作のため死去。享年75歳
柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京生まれ。アメリカ文学研究者。東京大学文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
129
お化け屋敷なのか、それとも見世物小屋なのか、はたまた妖怪ハウスなのか…。タイトルを見ずにページを開いてみたら、とてもじゃないけれどもこれが動物園とは思えない。そこには化け物といっても良いような、奇妙で、おどろおどろしい生き物ばかりがあるのだから…。動物園のイメージって、すでに子どもの頃にできあがってしまっているような気がします。子どもたちがワイワイ騒いで、キャーキャー喜んで、ときどきエーンエーンと泣いてしまう場所。それが、ここでは泣いて、叫んで、怖がるような恐ろしい場所になっているんですよね。2016/07/07
文庫フリーク@灯れ松明の火
109
【ゴーリー誕生日読書会イベント】『ギャシュリークラムのちびっ子たち』と同じくAからZまでの26ながら、こちらはゴーリー幻獣辞典。「リンプフリグ 己を鼓舞し 鞭打てど 今日も明日も 惰眠に暮るる」←なぜ私が載っている(爆)早川いくおさん『変な生き物』や川瀬七緒さん『法医昆虫学捜査官』の検索で、現実に存在する幻獣の如き生き物見ているだけに衝撃は無いが、ゴーリー独特のイラストに短歌調の文章が添えられると、なぜかニヤリとする味に。手塚治虫さんに「この画風だけは真似できない」と言わしめた諸星大二郎さん彷彿させる♪2015/02/08
マエダ
90
AからZまでのゴーリー版幻獣辞典、短歌形式での幻獣の紹介はセンス抜群で非常に面白い。2016/05/17
コットン
75
アルファベット順にゴーリーお得意の幻想動物の紹介がいい。目に見えないだけに壺の中のジェルビスラップが見てみたい! 2022/08/21
annzuhime
74
エドワード・ゴーリーの幻獣たち。切なく儚く醜くゾッとする美しさ。こんな生き物たちを愛おしいと思えるのがゴーリーの凄さ。韻を踏んだ文章もいいけど、やっぱりイラストが醸し出すあのザワザワ感がたまらない。エピトウィーのイラストが忘れられない。哀ればらばら。2021/02/12