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出版社内容情報
12色のクレヨンから生み出された豊かな闇と無限の色をたたえる光。音楽活動中止より一年半の沈黙を破って贈る、世界で最も美しい絵本。20万部の大ベストセラー。
【著者紹介】 Cocco (コッコ)
1977年、沖縄県出身。97年、歌手デビュー。アルバムに『ブーゲンビリア』『クムイウタ』『ラプンツェル』『サングローズ』『ベストアルバム(全26曲集)』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
157
真っ暗な夜空を見上げている。今日は空から雨が落ちている。見えない雲は空に浮かんでいて、星はその影に隠れている。雲の上では星が見えているのだろうか。…海の中に沈む。そこにはいつか見上げた真っ暗な空が広がっている。そして思いを巡らせる。満天の星が空一面に瞬き、願いを届けてくれる。暗闇でしか感じることができないから、目をつむりたい。…人間はその場にないものを想像できてしまう。見たいものが見え、見たくないものは見えない。見えない人の心までも見ようとして思い悩む。今ではなく過去や未来を想う。そして、次の朝を迎える。2021/07/08
ちはや@灯れ松明の火
57
たった12色のクレヨンじゃこの広い世界を映しきれないと思ってた。黒なんかただのつめたい暗闇の色だって感じてた。南の島を抱く珊瑚礁や海の仲間たちが放つまばゆい生命のとりどりの色。満月を浮かべた夜や雨雲に覆われた空、幾億の星をちりばめた天のあたたかさ。やさしい黒に守られた世界から鮮やかな色彩がこぼれていく。あなたの指先で。吹き荒れる嵐に星はみな海へ落ちてしまうけど、朝陽を浴びて星砂に生まれ変わってはまた夜空へと還り、宝物みたいな島を見守るようにあかるく照らす。儚く、けれど強く、あなたの心を映し描いたように。2016/01/07
masa@レビューお休み中
57
幻想的な世界。こんな世界は実在するのだろうか…。もし、存在するなら、これはどこにあるんだろうか。美しい南の島、海、夜空、そして星の砂…描くものすべてが夢の世界のように幻想的で美しい。Coccoのピュアな魂がそのまま絵本の世界になっているような気がした。クレヨン画がまた印象を深くする。子どものときに描いた黒のクレヨンで塗りつぶして描く手法がまたノスタルジックな気持ちにさせるのかもしれない。子どものときの自由でのびのび遊んでいた感覚を思いだしてしまいまった。南の島に住む人々の感覚ってこんな感じなのだろうか。2013/05/17
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
48
ミュージシャン・Coccoが描いた絵本。確か以前活動休止した際に出たものではなかったか。CDアルバム『ラプンツェル』のジャケットを見た時、綺麗な絵だなぁと感心していたが、あの綺麗な絵が一冊に充実していて見とれる。辛酸なめ子がこの本を、ねむの木学園の児童が描いた絵に例えて評していた事があったが、見ればかなりテクニカルに描かれた絵である。ストーリー自体は故郷・沖縄の一夜を扱った他愛のないものではあるが、その歌の世界の様な暗い情念の物語でなくて良かった。綺麗な歌声、綺麗な絵。天は二物を与え給うたか。2015/08/19
美葉
42
色づかいが素敵。Coccoさんは、ミュージシャンなのか。今度、曲を聴いてみよう。2019/01/18