内容説明
今、もっとも新しい映画のエッセンス。喜劇・風俗映画・メロドラマ…さまざまなジャンルに、『幕末太陽伝』をはじめ傑作・怪作・奇作を世に送りだした稀才監督・川島雄三。その45年の生涯にまとめられたエッセイ、俳句、戯文、対談、座談、シナリオ、自作解説…の数々。「日本軽佻派」の面目躍如。
目次
文章―訳詩・俳句・エッセイ・戯文・手紙(陶淵明「雑詩」訳;未央句抄 ほか)
対談・座談(ざっくばらんな話 新鋭監督座談会;『花吹く風』を語る ほか)
シナリオ(とんかつ大将;グラマ島の誘惑)
自作を語る
川島雄三フィルモグラフィー
著者等紹介
川島雄三[カワシマユウゾウ]
1918‐63。映画監督。青森県下北・田名部生まれ。明治大学専門部文芸学科を出て、松竹大船撮影所入社。島津保次郎、清水宏、小津安二郎、野村浩将、渋谷実、木下恵介、吉村公三郎、大庭秀雄ら、ほとんどの監督に助監督として付く。織田作之助と交わり、その原作・脚本で第一回監督作『還って来た男』を1944年に撮る。日活、東宝系、大映と場を移し、筋萎縮症の宿痾をかかえながら、日本軽佻派を名のり、独自の喜劇・風俗映画を中心に、露悪的で含羞にとみ、卑俗にしてハイセンスな人間味溢れる数々の名作・迷作・奇作・珍作・怪作・問題作・傑作を世に送った。急逝の死因は肺性心
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