内容説明
伝説の天才舞踏家が切り拓いた大いなる可能性!舞踏、美術、演劇…すべてが熱く混じりあった神話的な時代。
目次
1 からだの学校の土方巽(土方巽を語る;土方巽と美術―清水晃との対話)
2 土方巽の方へ(笑って逃げる風―今いる土方巽へ;肉体の反乱―土方巽と『鎌鼬』;静かな大騒動―土方巽と美術家たち ほか)
3 舞踏と演劇と(平面から起き上がる―;O氏のいた夢―大野一雄;変り玉ホリデー・イン・ジャパン玉野黄市―玉野黄市来日公演のために;石井満隆帰国公演によせて―石井満隆 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
23
本をめくる間は、一瞬、わかった気になるが、閉じた途端に雲散霧消する。 でも、土方さんは、そういうイメージと連動している気がする。筆者にとって最初の邂逅が忘れ難いことはリフレインにより、よく分かった。舞踏の事をもっと知りたい。2019/10/12
mstr_kk
5
土方巽に関するテキストや対談を寄せ集めた本であり、同じ話題のくり返しが異常に多いのですが、しかし、1960年代の芸術について知るためには欠かせない、とても大事な補助線なのではないでしょうか。今読むと、やたら面白いです。くり返しが多いおかげで、「あの話だな」と記憶できるので、かえってよいかもしれません。1960年代に表舞台に出てきた「肉体」という言葉は、三島由紀夫が土方巽に贈ったものだったようですね。2018/10/18