内容説明
神の第一着は天元か！？天元の名称の由来や古今の天元布石など多くの史話を紹介。また、碁聖山下敬吾の天元局を題材に、天元に対する現代の考え方を解明する。
目次
第１章 歴史の天元（星の数；中国の「星」；中の聖目 ほか）
第２章 「新布石」の天元（試行時代；久保松の実験；戦う天元）
第３章 真似碁の天元（天元マネ碁；白番真似碁；オールスター）
第４章 山下天元局（現代の天元）（中原志向；天元の理由；天元の勝率 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
添川
3
古碁から現代の山下先生の碁まで、初手天元の歴史的な記録やエピソードとそれに付随する棋譜を集めたもの。山下先生の棋譜は変化図あり。この本を読むと、囲碁とはなんて奥が深いんだろう思う。大体互先の常識的な初手は星・小目・高目・目外し・三々で、たまに大高目・大目外し・五の五が打たれる程度。ところが本書は初手天元。そもそも、隅に先着しない！するとどうだ、天元に石が1つあるだけで、その後の隅の定石が一気に通用しなくなる。局面が複雑になり、全局的な手が求められ、難易度が一気に上昇する。いやー囲碁って楽しい。素晴らしい。2014/02/15
