内容説明
名著『日本百名山』の山々を深田久弥はどう登ったのか。残された紀行文からその足跡をたどる。百名山紀行シリーズ第2弾は、週末にふらっと行ってこられる、関東近隣の個性豊かな名山二十余峰の山行記。
目次
蔵王回想
五色から沼尻まで
安達太良山
会津駒ヶ岳
日光と那須の山々
尾瀬の印象
子供連れの谷川岳
雨飾山
高妻山
男体山〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっちゃん
4
どれも古い登山記録なので昔の山を偲ぶ本といっていい。恵那山や安達太良山など地元の歓迎ぶりが凄いが、後年の百名山の為と考えれば先見性のある接待だったといえる。地図が五万分の1を貼り付けたのだけは手抜きにも程がある。深田氏が辿ったルートをわかりやすくしてほしかった。2021/06/03
M村
2
昔の登山の様子が面白い。平気で雨に濡れるし、山中で日没を迎えるし、適当な山小屋に飛び込めばとりあえず人がいて火を焚き飯をくれる。今のような構えた登山ではなく峠越えのような感じ。事故も多かっただろう。あと、山頂の楽しさ、景色の描写を放り投げているのも面白い。読む方も書くほうも退屈だと。登山の楽しさ、景色の良さはなんと言えばいいかわからないということ自体はよくわかる。2019/06/04