内容説明
「碁が弱い、才がない」これが私のスタートライン―。棋風の形成、形勢判断が苦手な理由、先人とライバル達など、名人・棋聖が囲碁観を本音で明かす。最強者の情熱の源泉、強靱さの秘密とは。
目次
少年時代に背負ったもの
地取りのすすめ
表裏一体のシノギ
必然のヨミ、偶然のヨミ
形勢判断、するべからず
国際化時代と持ち時間
昔より現代が強い
昭和、平成の大家たち
人生、救うものあり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とりもり
2
日経の読書欄で佐藤康光九段が面白かったと紹介していたので読んでみた。囲碁には詳しくないので戦術的な記載はよく分からないが、単に棋風などのざっくりとまとめられた評価ではない、攻めと守りの表裏一体としての考え方などは色々と参考になった。確かに受けの棋風と言ってもただ受け続けていたら当然ながら勝てないので、受けながら攻めを考えているはず。そんな当たり前のことを改めて考えさせられた。★★★☆☆2020/08/02
Liyuan
0
個性とは何かを考えさせられる一冊。囲碁棋士というよりも、偉大な哲学者のように感じる。囲碁を抜きにしても、読むに値する一冊だった。2017/03/25
タマちゃん
0
囲碁の趙治勲が書いた、彼の囲碁観をまとめたもの。芸の世界に生き、超一流と言われる人たちは、実にいろいろなことを考えている。私が囲碁に興味を持ち始めた30年ほど前の、大竹、小林、武宮といったライバルたちのことにもふれられ、たいへん興味深かった。ただ、彼の交通事故のことは触れられてなかったような・・囲碁好きな人はぜひ読んでみてください。2012/07/31
AppleSugar
0
TBD2014/07/06