ベンの見た夢

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  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784309262833
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0071

出版社内容情報

テストの前日、家で教科書を開いていたベンは睡魔におそわれる。そして突然、大水にみまわれ家ごと漂流することになり、万里の長城、自由の女神などに出会う。注目すべき初期の傑作。

著者
C・V・オールズバーグ (オールズバーグ,C・V)
1949年、アメリカ・ミシガン州生まれ。ミシガン大学、ロードアイランドデザイン学校で彫刻を学ぶ。彫刻と絵画は、ホイットニー美術館や近代美術館に展示されている。『急行「北極号」』で1986年度コルデコット賞受賞。ほかに『ジュマンジ』(ほるぷ出版)など多数。

村上 春樹 (ムラカミ ハルキ)
1949年、京都府生まれ。早稲田大学文学部卒業。著書に『ノルウェイの森』(講談社)、『海辺のカフカ』(新潮社)、訳書に『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社)、『西風号の遭難』にはじまるオールズバーグ作品など多数。

内容説明

大人気映画『ジュマンジ』の原作者として、がぜん注目をあびるオールズバーグ―。想像力の翼をはばたかせると、たちまち世界は一変。わくわく、どきどき、どちらが本当、どちらが夢。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

91
夢と現実が地続きの世界を壮大なスケールで描いている。少年ベンは明日の地理のテストに備えて勉強しようとするが、うたた寝してしまう。目を開けるとそこは水没した世界。世界の有名な建造物が水に流されて彼の周りに集まってくる。自由の女神、ビッグベン、エッフェル塔、ピサの斜塔、パルテノン神殿、スフィンクス、ラシュモア山の大統領の石像……。力強い線と立体的な構図で描かれる圧倒的な絵の力に見入ってしまう。目を覚ますといつものわが家の風景。夢オチでも楽しめたからいいか……と思っていたら最後に取っておきの仕掛けが待っていた。2015/03/11

とよぽん

50
読友さんの感想によって知った、オールズバーグの絵本。図書館ですぐ借りることができた。シンプルで面白い。展開は壮大かつ奇想天外だが、ウィットのきいたオチもよかった。最後まで読んでから中ほどまでもどって、マーガレットの家とベンの家を探した。あっという間の世界旅行だった。表紙カバーの裏の絵が不思議、手前の物体は何だろう。2023/02/22

キジネコ

41
ベンと、マーガレットの見た夢。子供達は、野球をする筈だった。黒い雲がわくのを見て予定を変更する。其々が明日の地理のテストの準備を…オールズバーグさんの御話には意味深な仕掛けがある、様に思っているのは捻くれ過ぎかしら?広がる黒雲、未曽有の雨、地名の触発、不思議な睡魔。現実と夢の曖昧域をいく旅人を乗せたフローティングハウス。そして遺跡が全て水没している世界の彼と彼女、夢の符合が読者に静かに問いかけるモノが不思議で怖い。夢が現実を侵食するのか?未来に手渡す滅びの世界、警句なのか?って…やっぱ深読みが過ぎるかな。2023/10/10

Cinejazz

32
黒い雨雲を見たベンとマーガレット。「私家に帰って、明日の地理のテストの準備をするわ」「僕もそうしよう」...ベンは誰も帰っていない家の安楽椅子に腰かけ、地理の教科書を開いて、世界中の名所を一つ一つ覚えていきました。やがて雨粒が窓を打ち始め、激しい土砂降りに...ベンは眠ってしまい...そして、その時!.....。 C.V.オールズバ-グの幻想的な物語と繊細なモノクロのペン画、村上春樹サン翻訳による、壮大で魅惑あふれる絵本です。2023/02/20

ベル@bell-zou

29
ベンとマーガレット、仲良しの二人が夢で出逢う。…というとふんわり可愛らしいお話のように聞こえるけれども、猿の惑星ラストシーンを彷彿とさせる、これは世界の終末ですか??と思いたくなるようなビジュアルがどんどん流れていく。夢から覚め、誘い合って野球をし出かけるふたりの爽やかさとは対照的な、全編モノトーンの不穏さだけが印象に残る。2024/01/20

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