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目次
1 ゴッホの「白」―原色に混じる白が見えれば、ゴッホの色はわかる
2 失われた『寝室』―日本人の買ったゴッホが、オルセー美術館にある理由
3 影のない絵―ゴッホが「西洋浮世絵」に見えれば、南仏の光が見えてくる
4 生き急ぐタッチ―ゴッホが自作を「速記術」とみなした理由
5 印象派を超えて―多彩な作風を眺めれば、理論家ゴッホが見えてくる
6 アルルの惨劇―ゴッホが自分の耳を切り落とした理由
7 燃え上がる糸杉―タッチの渦巻く理由がわかれば、ゴッホの目で世界が見える
8 甦る『ひまわり』―ゴッホの名声が、死後に確立した理由
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasunobu Hino
1
手ひどい失恋を繰り返し、画商、伝道師というしょくぎょに挫折したフィンセント・ファン・ゴッホが極貧のなかで画家を志したのは27歳の時。ピストル自殺を遂げるのが37歳。画家として送った人生はわずか10年。その代表作の大半は晩年の3年間に描かれている。 2日に1点のペースで絵画史を塗り替える傑作群を生み出しながら、伝説化した狂気の天才としての生涯の最大の事件をも引き起こしている。「生き急ぐ」あまりに、死に向けて驀進してしまった生涯。 ゴッホの生涯についても解説されており、絵画に詳しくなくても楽しめる。「僕は2014/08/28
AQI
0
★3…2017/03/11
★★★★★
0
そもそも、なぜ二時間でわかろうとするんだろう。
マシロット
0
耳切り事件とか拳銃自殺とかはしっていたけどゴッホがこんなにも激しく寂しい人物だとは知らなかったのでこの本を読めて良かった。弟テオとの兄弟愛は凄い。恋愛はうまくいかなかったけれど愛し合える家族がいたのは幸せなことだと思う。10年で何百点もの絵を描いた情熱はすごい2021/08/23
TSUYOSHI_K
0
ゴッホ展(上野の森美術館:2019/10)の予習として読んだ。作品を鑑賞するツボや画家の人生がよく分かり、美術館での解説がむしろ物足りないぐらいだった。画家の技法やその変遷なども著者の西岡氏自身も芸術家であるからこそ論じられる部分があって、しかも評論家として説得力のある文章で一気に読了できた。ゴッホを思い出す度に読みたくなる本だ。2020/01/06