イマージュの解剖学 (3版)

イマージュの解剖学 (3版)

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  • サイズ B5判/ページ数 202p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784309260051
  • NDC分類 727
  • Cコード C0071

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

49
『人形』『人形の遊び』『イマージュの解剖学』の贅沢な合本。無意味への嗜好は少女の内証事に向ける好奇心をかき立て、《何ものにも繋がらない孤立状態にあって不安をかき立てる》ビイ玉だけが、《娘たちの何かを握っているのだとばかり、汚らわしげに》指の間に残る。球体への指向はやがて少女達との距離を不可欠な成分として、《ツンとおすましをした少女の物思いを一枚一枚ひんめくって、その底まで見えるようにする。臍の穴から覗けるようにするのが最上だが、腹のいちばん深い底の底までパノラマのように五色の電気照明で照ら》す欲望を育む。2017/03/12

nina

12
もうだいぶ以前のこと、ベルメールが自ら制作した少女の球体関節人形を撮影した『人形の遊び』という作品を目にした時、なんて背徳的で純粋にエロティックなのだろうと目を疑うほど驚いた記憶がある。線と線が淫らに交錯し果てしないエロスのスパイラルを描く線描画を見てもわかるように、彼の作り上げる作品は一貫してひとつの出口のない世界を指し示している。その思想は文字になった途端難解さが際立つが、アナグラムと彼の作品との繋がりは興味深いものだったし、エリュアールの詩とともに掲載された『人形の遊び』はやはり格別。2013/09/30

yoyoyon29

2
◇人形のテーマのための回想(「人形」1934(ベルリン)/36(パリ)) *薄気味悪さ=魅力、生身への欲望の断念→断片(=非生物)や内部への欲望 ◇球体関節についての覚え書(「人形の遊び」1949(パリ)) *関節/独楽/鏡:継続、増殖、変身、反対の一致 ◇「イマージュの解剖学」1957(パリ)*テキスト1942- 1自我のイマージュ *芸術=精神分裂や根源的言語に見られる反対とその一致 2愛の解剖学 *両性具有の現実化 3外部の世界2021/08/22

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