内容説明
敗戦後の荒廃日本に舞い降り“ブギの女王”と称されたスター歌手・笠置シヅ子。本書は、その栄光の軌跡を追うと同時に、まれに見る悲恋、生後すぐ養女になるなどの運命的な人生模様をひも解いて、大歌手の人間像に迫ります。この不世出の「信念の人物」を知ることは、必ずやいまを生きる私たちの力になるはずです。
目次
1章 心躍るメロディ降臨!(「東京ブギウギ」誕生の直前に;服部良一の前に現れた、まさかのプリマドンナ;かくして「東京ブギウギ」は生まれた;GIたちが録音スタジオで大合唱;時代は、笠置のブギに熱狂した)
2章 スター歌手の喜びと憂い(かの大女優は、笠置シヅ子の追っかけ;心をゆさぶられた「放浪記」の林芙美子 ほか)
3章 世紀の歌ブギウギとは(復興のメロディ「ブギ」が日本を席巻;「買物ブギー」ブームの頂点を極める;映画の挿入歌「ジャングル・ブギー」の作詞者は;「笠置のブギ」と「服部のブギ」は同じか;ブギの終焉、そして歌手引退;ブギの女王のプライドと信念)
4章 香川の母、大阪の母(父を知らない、望まれぬ出生;乳をくれた人が、育ての母に;少女時代、大阪で芸能に目覚めて;生みの母との生涯一度きりの対面;宝塚に入れず、執念で松竹少女歌劇団へ;豆ちゃん、大車輪で奮闘す;少女歌劇の異端児、東京に進出;信念を貫き通す、生一本の女性)
5章 恋と悲しみと結晶(恋の予感、眉目秀麗な青年は;頴右ぼんは吉本興業の御曹司;恋は、揺るぎない相惚れへ;結婚はもはや時間の問題か…;帰郷する頴右、身ごもるシヅ子;旅立った命、授かった命)
著者等紹介
柏耕一[カシワコウイチ]
1946年生まれ。出版社に勤務後、編集プロダクションを設立。書籍の編集プロデューサーとして活躍し、数々のベストセラーを生みだす。その後、著述家としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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