出版社内容情報
スターリン体制下の抵抗と絶望のもと生まれた楽曲が、孤独に沈む人を癒し、回復へ導くのはなぜか? 自身も双極性障害に苦しむ音楽番組プロデューサーが音楽の普遍的な力を鮮やかに描く。
著者情報
1955年ランカシャー州生まれ。マンチェスター大学大学院を卒後後、BBCラジオで音楽ジャーナリズムに従事。音楽に関するドキュメンタリー番組を手がける他、ガーディアン紙、BBCミュージック・マガジンなどへ執筆。双極性障害を患った後、音楽の効能について精神医学、神経学、心理療法を横断し新たな知見を提供する。
内容説明
抑圧の中で生まれた楽曲が、孤独に沈む人を癒すのはなぜか?自身も双極性障害に苦しんだBBCの音楽番組プロデューサーが音楽の持つ普遍的な力を、ゆるやかに紐解いていく。
目次
奇跡的に実現した『レニングラード交響曲』初演
ショスタコーヴィチは抵抗者だったのだろうか?
音楽が生む「私」から「われわれ」へという感覚
共感を感じる脳
スターリンによる「大粛清」
一夜にして凋落を招いた『マクベス夫人』
失地回復と芸術的誠実さを同時に成し遂げた『交響曲第5番』
音楽を聴くことは、その音楽と関係を結ぶことだ
四半世紀沈黙を続けた『交響曲第4番』の圧倒的な魅力
音楽の中で情熱は羽をのばす〔ほか〕
著者等紹介
ジョンソン,スティーブン[ジョンソン,スティーブン] [Johnson,Stephen]
1955年、イギリス・ランカシャー州生まれ。マンチェスター大学大学院でショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲に関する研究を行った後、卒業後はBBCラジオで音楽ジャーナリズムに従事。音楽に関するドキュメンタリー番組を手がける他、ガーディアン紙、グラモフォン誌、BBCミュージック・マガジンなどへ執筆。双極性障害を患ったことをきっかけに、音楽の効能について精神医学、神経科学、心理療法を横断する独自の知見を提供するようになった
吉成真由美[ヨシナリマユミ]
サイエンスライター。マサチューセッツ工科大学卒業(脳および認知科学)。ハーバード大学大学院修士課程修了(心理学部脳科学専攻)。元NHKディレクターとして子供番組、教育番組、NHK特集などを担当。コンピューター・グラフィックスの研究開発にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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