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出版社内容情報
動植物や神話・寓話などをテーマとして描き、発想力豊かな構図と、モチーフのなかに敷き詰められる細かく美しいパターン模様が特徴。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベル@bell-zou
27
タラブックス「夜の木」などで大好きになったゴンド・アート、その画集。自然と生き物、神話。それら全てが一体となった世界を畏れ、祈る。独特の色使いや線の強弱など描き手による違いが楽しめ、好みのアーティストがわかってくる嬉しさもあり。動植物、特に鳥モチーフが可愛らしくて見飽きない。象もいいな。ひと目で描かれる神話や物語も面白い。妹にいいなずけの王子をとられてしまった王女が怒り悲しみの果てに涙で川になってしまったお話など。そしてこの開くと平らになる製本(コデックス装)のおかげでじっくりと眺めることができた。宝物。2022/03/19
花林糖
16
(図書館本/購入)図書館で一目惚れ。『夜の木』で知ったゴンド・アート。特に鳥や魚、動物がモチーフの絵が好み。色彩も鮮やかで美しくお気に入りが沢山で「特に」が決められません。(ゴンド・アートはパルダーン・ゴンドの村の文化や生活を背景に生まれたが、絵として描かれるようになったのは比較的最近のこと)2022/01/15
らびぞう
12
ゴンドアートは、インドの先住民の民族画のことである。しかしながら、絵として描かれるようになったのは、1980年代初頭のこと。ジャンガル・シン・シャームが、描いた「猿の神様」の絵から、1989年のパリでの展示後に、国際的な名声を得ることとなる。そうして、その絵から、自分と同じ民族の仲間たちに、生計が立てられるように願い、ゴンド・アートを広めた。見ているだけで、心がハッピーになれる。木や鳥、動物たちが、色鮮やかに、そうして、緻密な紋様で描かれる。ホタルの遊覧、積み木のまねっこ、表紙にもなっている交信。素敵だ。2022/04/04
shiman
9
カフェ本。一見アボリジニのアートに似たところもある、古いアートなのかと思えば、ごく近年見いだされた一人の青年からゴンド族に広められたものだということで固定された様式はなく自由なのだそう。2021/12/16
チェアー
4
人も動物も植物も平等で、どれが欠けても世界は回らない。それらを統べているのが神様で、すべてのものは神様に感謝しながら生きている。その世界像をユーモラスで生き生きとした絵で表現している。この表現は唯一無比だと思う。この絵の素晴らしさ、もっと広まれ。2021/07/22