- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 浮世絵・絵巻・日本画
出版社内容情報
花鳥、獣、虫、魚介……江戸期に盛んとなった精緻で美しい動植物画の世界。ユニークな日本美術史の一ページ。オールカラー。新装版。
内容説明
花、鳥、獣、虫、魚、奇鳥・珍獣…驚異の精密写生に眼が離せない!細かい。そして、美しい。自然を愛し生き物を愛した、元祖ナチュラリストたちの世界。江戸博物学の集大成。オールカラー。貴重な彩色図を多数収録。
目次
植物図譜(『草木写生春秋之巻』狩野重賢;『植物写生図帖』松平頼恭 ほか)
鳥類図譜(『百鳥図』増山雪斎;『奇鳥生写図』河野通明ほか ほか)
獣類図譜(『外国珍禽異鳥図』編者未詳;『写生物類品図』編者未詳 服部雪斎ほか)
蟲類図譜(『蟲譜圖説』飯室昌栩;『千蟲譜』栗本丹洲・服部雪斎 ほか)
魚介類図譜(『日東魚譜』神田玄泉;『魚譜』栗本丹洲 ほか)
著者等紹介
狩野博幸[カノヒロユキ]
1947年福岡県生まれ。京都国立博物館名誉館員、美術史家。九州大学文学部哲学科美学・美術史専攻卒業、大学院博士課程中退。京都国立博物館研究員を経て同志社大学教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
10
こういう図録、図鑑的なものの前を素通りできないわたし。みっちり載っていればいるほど舐めるようにしてみたくなる(病気です、はい)。ということで、めちゃくちゃ楽しみました。江戸時代の人々の外国の、まだ見たことのない動物への憧れは、想像以上に強いものであったことが興味深い。2020/12/24
ビシャカナ
0
日常で目にする花や魚に、ヤマアラシやヒクイドリなど非日常の珍獣まで、江戸時代にこれほど多彩な動植物が、それも庶民が趣味で制作したものや、大名が殖産興業のために制作したものまで幅広く描かれていたとは思わなんだ。青物商の奥倉辰行は私費で魚類図鑑を描いたが、資材が続かなかったのは残念。福寿草やオモトなど園芸趣味で描かれたものや、長崎から江戸に送るかどうか判断のために描かれたスローロリスなどの珍獣も味わい深い。2023/05/26
大谷
0
奥倉辰行・画 「水族四帖 春・夏・秋・冬」 サンショウウオのお手々がかわいい。塗りがやわらかくて好き。2022/09/01