出版社内容情報
西洋絵画では聖書を題材にしたものがたくさんあります。鑑賞する際に役に立つように旧約聖書を物語として楽しめるようまとめました。
内容説明
旧約聖書のストーリーがわかると、西洋絵画鑑賞がおもしろくなる!名画の見どころポイントも満載の待望の一冊。
目次
『旧約聖書』とは?
第1章 創世の頃の物語
第2章 出エジプトの物語
第3章 士師の物語
第4章 イスラエル王国の物語
第5章 預言者の時代の物語
著者等紹介
杉全美帆子[スギマタミホコ]
神奈川県生まれ。女子美術大学絵画科洋画卒業。広告制作会社、広告代理店でグラフィックデザイナーとして働く。2002年よりイタリアへ留学。2008年アカデミア・ディ・フィレンツェを卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
82
意外とスキャンダラスで人間関係が入り組みすぎている旧約聖書をイラストで分かりやすく、解説。同時に宗教画の絵解きと描いた画家の背景の説明もなされていて楽しく、学ぶことができます。『アブサロム!アブサロム!』や『ジュゼベルの死』の題名の元ネタになった人物ってそんな人物だったのとか、モーセとカナン兄弟の関係性やソロモンが「後年は愚王」と辛口で紹介されていたりと目から鱗が落ちることばかり。2019/05/13
ちゅんさん
36
海外文学はキリスト教の知識がなければわからないことも多いので聖書を読まずにキリスト教を学ぶという姑息な作戦の一冊目として読んでみた。もちろんこれだけでわかるはずもないがなかなか読みやすくて面白い。見たことがある絵画も聖書がモチーフになってるのも多くてビックリした。やっぱり知ってるのと知らないのとでは面白さが全然違うな。引き続きキリスト教(聖書)関係の本を読みやすそうなのから選んで読みます。2019/07/04
miyu
33
私はキリスト教系の大学出身なので旧約聖書も一応は概論として基礎課程で修めてはいる。でも当時こんなに楽しく解りやすく学べていたら今とは別の道が拓けていたかもしれない(いや、それは無いか)いつものように上手いんだか下手なんだかイマイチ判断しかねるイラストに(笑)これまた恒例のセルフツッコミが随所に散りばめられていて楽しい楽しい。真面目で厳かなシーンの筈なのに堪えきれずに何度も声に出して笑ってしまった。それにしても作者は一体どれだけ旧約聖書を読みこんだのだろうか。頭が下がる。杉全さん最高すぎてハグしたくなった。2019/10/26
I (et al.)
29
イラストが人物と結びついていて、ちょっぴり笑えてわかりやすくまなべる良書。旧約聖書について、変に専門家ぶらず、読者と同じ目線に降りて来てくれる著者に感謝しなければいけないかもしれない。内側の興味を基本的な知識へ変換する一助になるだろう本だ。2021/09/16
かおりんご
26
今、2回目の旧約聖書読破に取り組んでいるので、大変参考になった。だいぶ自分自身の知識レベルがアップしたからか、はたまたこの本がイラストと宗教画をふんだんに使っていて分かりやすかったからか、今まで読んできた解説本より理解しやすかった。入門書としてはおススメ。2019/06/29