ラファエロ―作品と時代を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309255866
  • NDC分類 723.37
  • Cコード C0070

出版社内容情報

わずか37年の短い生涯でラファエロが本当に描きたかったものはなんだったのか。時代背景を読み、作品に残した「意味」に迫る。

内容説明

ラファエロ作品の奥、さらに奥へ―。三七歳という短い生涯で、何を描き、何を伝えたかったのか。教皇、貴族らの陰謀が交錯するルネサンスという時代を読み、そこで彼がいかなる創造をなしとげたかを、代表作から分析する。

目次

序章 ラファエロ―時代と人間像
第1章 ウルビーノからフィレンツェへ―フィレンツェ時代の三大聖母子画
第2章 「署名の間」の装飾におけるイメージ・ソース―プラトンとダンテ
第3章 激烈なるラファエロ―“ヘリオドロスの追放”(一五一一年)
第4章 ローマ第一の画家として―教皇レオ一〇世時代のラファエロ
第5章 テヴェレ河畔の「愛の館」―ヴィッラ・ファルネジーナにおける古代神話画
第6章 最後の大作―“キリストの変容”(一五一八‐二〇年)

著者等紹介

越川倫明[コシカワミチアキ]
1958年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。国立西洋美術館主任研究官を経て、東京藝術大学美術学部教授。専門はイタリア美術史

松浦弘明[マツウラヒロアキ]
1960年岐阜県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業後、イタリア政府給費留学生としてフィレンツェ大学へ留学。帰国後、東京藝術大学大学院博士後期課程満期退学。順天堂大学非常勤講師などを経て、多摩美術大学教授。大学以外でも日伊協会、朝日カルチャーセンター、NHK文化センターなどで西洋美術史とイタリア語の講座を担当

甲斐教行[カイノリユキ]
1960年東京都生まれ。1990‐96年、フィレンツェ大学文哲学部留学。1997年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程満期退学。茨城大学教育学部教授。博士(文学)。専門はイタリア近世美術史

深田麻里亜[フカダマリア]
1980年東京都生まれ。2007‐09年、ローマ大学(ラ・サピエンツァ)留学。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。同大学美術学部教育研究助手を経て、東京藝術大学他講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

7
図書館本。思いがけず良書。「署名の間」の章が特に興味深かった。現地でこの本片手に絵を見られたらと思わずにはいられない。またこの著者の本を読んでみたい。2018/02/28

あまえび

0
たった37年の短い生涯だったとは思えないほど名作を次々と描いたラファエロの解説本。ギリシャ•ローマ神話が好きなので、アモルとプシュケの間の解説は特に興味深かったです。2024/03/23

ymtk_1996

0
イコノロジーや美術史の分野の最先端の研究成果を、初心者にも分かりやすく解説した良書。 特に「署名の間」を通じてラファエロが、プラトンやダンテと対話していた、という学説は説得的でありかつ魅力的なものだった。 美術の雑な評論が溢れる時代に、そうした安易な解釈に飛びつきがちな我々を戒めてくれる結語も大変味わい深かった。2018/04/15

chuji

0
久喜市立中央図書館の本。2017年12月初版。新刊コーナーにあったので「ラファエロ」という名前は聞いたことがあったので借りてみましたが、ちんぷんかんぷん❔2018/01/21

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