虫の目になってみた―たのしい昆虫行動学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309255699
  • NDC分類 486
  • Cコード C0045

出版社内容情報

スケールはミニマム、生き方はダイナミック。小さな脳しか持たない彼らの合理的な生き様を、昆虫目線で綴る。カラー図版130点。

海野 和男[ウミノ カズオ]
1947年生。昆虫写真家。東京農工大学の日高敏隆研究室で昆虫行動学を学び、アジアやアメリカの熱帯雨林地域で昆虫の擬態を長年撮影する。日本自然科学写真協会会長、日本昆虫協会理事、日本写真家協会会員。

内容説明

小さな草むらで、生命のドラマはダイナミックに進行している―アブラムシをむしゃむしゃと食べる獰猛なテントウムシ、シジミチョウの幼虫とアリの蜜月、花に止まったつもりがカマキリの擬態だった…昆虫写真家の第一人者がカメラ片手に飛び込んだ、激しすぎる虫たちの世界!

目次

第1章 昆虫たちにとっての世界
第2章 昆虫たちが感じる世界
第3章 昆虫の運動能力
第4章 群と移動
第5章 昆虫の生活
第6章 昆虫のデザイン
第7章 オスとメス
第8章 隠れる擬態
第9章 目立つ擬態

著者等紹介

海野和男[ウンノカズオ]
1947年生まれ。昆虫写真家。東京農工大学の日高敏隆研究室で昆虫行動学を学ぶ。大学時代に撮影した「スジグロシロチョウの交尾拒否行動」の写真が雑誌に掲載され、それを契機に、フリーの写真家の道を歩む。アジアやアメリカの熱帯雨林地域で昆虫の擬態を長年撮影。1990年から長野県小諸市にアトリエを構え身近な自然を記録する。日本自然科学写真協会会長、日本動物行動学会会員、日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロア

30
昆虫行動学を修めている昆虫写真家の海野さんによる、エッセイ的な雰囲気も感じる本書。疑問や謎を解き明かしてくれることもあれば、読者と同じ目線で「不思議だね、面白いね」でその項が終わったりもする。平易で分かりやすい内容に興味深く読んでいると、突然複雑で難解で何度読んでも理解できないところが出て来たり、緩急がスゴイ…という印象を受けたのは、私にカメラや昆虫についての基礎知識が少ないからなんだな(^_^;)2016/11/25

鱒子

29
図書館本。2003年にちくま新書から出た「昆虫の世界へようこそ」の単行本化だそうです。写真は多くを入れ替え、文章の追補や削除を大幅に行ったそうです。新書版のことは知らなかったのですが、この単行本版はタイトルも表紙も素敵です。魚眼レンズを使って撮影された虫の写真は、虫の目線は実際こうかも、と思わせる不思議なものになっています。生命力にあふれた素晴らしい写真です。2016/11/11

12
夜行性の蛾の動きが鈍いのは、太陽があたらないため変温動物の彼らはすぐに動けないから。アリに種蒔きをさせることで知られるカタクリ。種にはエライオゾームという脂肪性の物質が含まれており、これはアリの幼虫の臭いがする。アリは幼虫だと思って、カタクリの種を巣に持ち帰るが、24時間経つとこの臭いは死んだ幼虫の臭いに変わるため、巣の外へ運び出し、結果として種蒔きをしてしまうことになる。へー。餌としての臭いを出してるのかと思ってたよ。しかしどうやってカタクリはアリの幼虫の臭いを会得したんだろ。どっちもすごい。2018/05/03

海星梨

8
写真家さんなので仕方ないが、そもそも文章下手。形容詞がどこにかかっているのか一目で把握できない悪文が続く。そして、昆虫の知識も広く浅く、しかも「〜だろう」「〜と思う」と学術情報に依拠していない。人間なら〜と、虫の縮尺に人間を合わせようとするけど、骨格ー甲殻と体の構造が違うし、ミクロだと重力の働きも違ってくるわけで、比較してはいけない対象をダラダラ比較されんの初っ端キツいですわ。カラー写真豊富な本にしては値段を抑えてるのはいいけど、文の内容と写真が一致してない安定のデザイナー仕事して。2023/09/30

やま

4
読むと楽しい虫の世界が広がります。身近にいる虫たちですが不思議があふれています。写真も楽しい1冊です。 2016/11/24

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