レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密―天才の挫折と輝き

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レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密―天才の挫折と輝き

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309255668
  • NDC分類 702.37
  • Cコード C0070

出版社内容情報

謎多きダ・ヴィンチの人生には多くの挫折と失敗があった。知られざる天才の光と影を丹念に描き、世界中を魅了する作品の軌跡に迫る。

コスタンティーノ・ドラッツィオ[ドラッツィオ,コスタンティーノ]
1974年生まれ。美術史家&随筆家。ローマのコンテンポラリー・アート・ミュージアム(通称MACRO:マクロ)の展覧会キュレーターでもある。本書はイタリアでベストセラーとなった。

上野 真弓[ウエノ マユミ]
1959年生まれ。成城大学文芸学部芸術学科(西洋美術史専攻)卒業。1984年よりローマ在住。夫は精神分析医。ローマの生活や芸術を紹介する人気ブログ「ローマより愛をこめて」の管理人。

内容説明

巨匠の人生と作品を知る知的冒険の旅へ、ようこそ!謎多き天才の生涯を絵画作品を追いながら最新の情報とともに生き生きと物語った決定版!

目次

家庭の秘密
最先端の向こう
大胆な弟子
リアルさを求めて
何でもする覚悟
画家、それとも吟遊楽人?
人体への飽くなき興味
ついに宮廷へ
逆転劇、息をのむ名作
感情豊かな聖画
新たな挑戦
奇跡の名画
確立されたスタイル
ローマの異邦人
終焉

著者等紹介

ドラッツィオ,コスタンティーノ[ドラッツィオ,コスタンティーノ] [D’Orazio,Costantino]
1974年生まれ。美術史家&随筆家。ローマ現代アート美術館(MACRO)の展覧会キュレーターを務めるほか、イタリア国営放送で国内の芸術作品を紹介する番組を担当するなど、多方面で活躍している。著書に2つの賞を受賞したCaravaggio segretoなどがある

上野真弓[ウエノマユミ]
1959年生まれ。大分県別府市出身。成城大学文芸学部芸術学科(西洋美術史専攻)卒業。1984年よりローマ在住。ダンテ・アリギエーリ協会ディプロマ取得。夫は精神分析医。ローマの生活や芸術を紹介する人気ブログ「ローマより愛をこめて」の管理人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

78
表紙の女性の魅惑的な眼差し。レオナルドの秘密にもうそこから惹きこまれていきます。まるで、読んでいる自分がレオナルドと同じ時代に生きているように思えるほど、レオナルドや彼を取り囲む人々の様子がわかりやすくいいきいきと描かれています。あふれる才能、創り出すものの苦悩、自分の思いを優先させる利己、何より科学的にそして哲学的に物事を追及していく探究心。ただ、死後、自分の作品がこれだけ世界を魅了し惹きつけることまでは予測できなかったかもしれませんね。レオナルドの作品に限らず、絵画の魅力についても教えられました。2016/11/08

AICHAN

37
図書館本。物語のように綴られた美術エッセーであり、「人間レオナルド」の生涯を追う。 庶子だとは知らなかった。高等教育を受けられなかったということも。でも、だからこそ生きる力を得て、人の何倍も努力して類い稀な発想を得るまでになったのかもしれない。寡作なのはなぜなんだろうと思っていたが、完璧主義ゆえに完成させた作品は少ないためとわかり納得。読み応えがあった。2019/08/20

ぐうぐう

27
ダ・ヴィンチの生涯と作品の考察が、とてもわかりやすく、そして読みやすく書かれたコンスタンティーノ・ドラッツィオの『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密』。各章にこぼれ話を挿入することで読みやすさにこだわり、読者が抱く興味に耳を傾けるようにダ・ヴィンチの功績を紹介していく心遣い。ただ、わかりやすく読みやすいというのは、諸刃の剣でもある。つまりその分、薄っぺらくなってやしないか、という危惧。ところが本書は、その懸念を軽々と払拭している。(つづく)2016/10/20

trazom

13
この本は秀逸。ダ・ヴィンチの人と芸術が、非常によく理解できる。私生児としての出生の秘密は既知だが、その後の紆余曲折の人生から見える人物像が驚きだ。様々なトラブルを抱え巧みにパトロンを変えて切抜ける男、一つの芸術的行為に集中できず散漫な興味から中途半端な仕事で周りに迷惑かけ続けた男、仕事が遅く約束を守らない男、契約上の仕事を途中で放り投げてしまう男の姿が浮び上がる。著者は、レオナルドのそんな性質と、数学的均整があり、流れる時間から一瞬の時を切り取ったような絵画の特質を見事に紡いでゆく。知的で面白い、いい本だ2016/11/11

つくし

5
レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯が綴られた本。興味深く読めたのは、彼の作品についてどこに着眼点をおいてどう解釈されるかが緻密に書かれていたから。体の向きやちょっとしたしぐさ、表情や図像学的な謎解き…口絵を何度も参照したけれど、まるでギャラリートークのような読書体験でした。生涯そのものも波乱万丈で、裏話も含め程よく柔らかな文章、読みやすかったです。2020/05/08

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