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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
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バルテュスの絵は以前から惹かれていたが、こうしてあらためて眺めてみると、なんだかとらえどころがないようにも、そしてまたいずれもが魔術的な世界にも見える。「キャシの化粧」や「自画像」(1940年)などは、一見したところピカソの青の時代を思わせるし、セザンヌ風の静物画やマティスやポール・デルヴォーを想起させるものもある。ただ、それでいて、それらの全てはやはりバルテュスの絵であり、バルテュス独特の不思議な空間なのだ。では、バルテュスのこれ一枚ということになればどれを選ぶだろうか。「夢見るテレーズ」だろうか⇒2022/02/15