出版社内容情報
宇宙誕生後の「暗黒時代」に現れた「ファーストスター」(初代星)はどんな星だったのか? 宇宙史の空白に迫る、研究・観測最前線!
内容説明
ファーストスター(初代星)とは?ビッグバンから約2億年後に誕生したとされる「第1世代」の星。それまでは水素とヘリウムで満たされていた宇宙に、核融合反応や超新星爆発を通して多様な元素をもたらし、現在の恒星や惑星、ひいては生命の源になった。いまだ直接観測に成功していないため、世界中で次々と新しいプロジェクトが進行中の、最先端の研究テーマである。
目次
第1章 虹の彼方へ
第2章 種族3の星はどこに?
第3章 鳩とビッグバン
第4章 星の世界の綱引き
第5章 暗黒時代
第6章 ファーストスターは孤独か
第7章 恒星考古学
第8章 共食いする銀河
第9章 宇宙の夜明け
第10章 宇宙再電離期
第11章 未知の未知
著者等紹介
チャップマン,エマ[チャップマン,エマ] [Chapman,Emma]
イギリスの天体物理学者。王立協会研究フェロー。ノッティンガム大学に拠点を置く。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで博士号を取得。ファーストスター(初代星)探査を牽引する研究者のひとり。電波望遠鏡による国際的プロジェクトである「LOFAR」(低周波電波干渉計)、「SKA」(スクエア・キロメートル・アレイ)に参加
熊谷玲美[クマガイレミ]
翻訳家。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了。科学系の翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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