そもそも植物とは何か

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309254227
  • NDC分類 471
  • Cコード C0045

出版社内容情報

人間や動物とは全然違う生命として生きる植物。死はあるのか、個体なのか中心はあるのか。植物の存在を徹底的に問う斬新なエッセイ。

内容説明

植物という存在を究極まで哲学してみる!わたしたちは植物をどう見るべきか?フッサールやメルロ=ポンティの現象学を始め、西洋哲学を用いて「植物の生命と存在」を考察し、ひとつずつ丁寧に解いていく―異色のフランス女性哲学者の著書。

目次

第1部 植物をどう認識すべきか(肖像画としての生命―観察・記録・命名・分類;構造からみた生命―植物生理学は何をとらえたか;文法としての生命―植物と動物の境界線はどこにあるのか;植物と動物の共通の機能―植物に「感覚」はあるのか;外見と現実「あたかも○○かのように」―意味についての問題;植物の擬人化―最近の社会現象について;植物の本質的な他者性―植物中心主義は証明できるのか)
第2部 植物とはどのような存在か(植物の生命の本質―「生命」は「生存」ではない;植物は知覚世界を持っているか;植物は個体なのか―個体性と自己同一性;空間的な働き―中心性と自由;時間を生きる存在と精神的な生命―意識の問題;植物の美しさ―目的のない外見)
第3部 植物の倫理的な価値と法的な権利(環境破壊の嫌悪感という教訓;環境保護の倫理と法的な考えかた;生命中心主義の盲目さと罪深さ;植物中心主義―意識の緑化;植物の苦しみ―動物の苦しみを欺く手段)

著者等紹介

ビュルガ,フロランス[ビュルガ,フロランス] [Burgat,Florence]
1962年生まれ。フランスの女性哲学者。リヨン第3大学で科学哲学の博士号取得。フランス国立農業・食糧・環境研究所の主任研究員。主な研究分野は、動物生命現象学、哲学的人類学、動物権利論。人間と動植物の違いと新たな生命観を追究。ヴィーガン(完全菜食主義)を実践する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

23
ややこしい哲学の言葉が並んだ本だけど、ふとしたところに宝石みたいな言葉が転がっていて、まじめに噛み砕いてみると、不思議な気持ちになってくる味わいのある本だ。植物って考えれば考えるほど妙なやつで、ちょっと足を踏み込むと「存在」「主体」「認識」「感覚」みたいな哲学で議論されるマターがウジャウジャと出てきて、次第にゆわ~んとなる。著者の言いたいことは明確だ→「植物のことは実際よくわからない」「だから、植物には知性も感覚もない」「植物を擬人化して尊ぶ前に、人間とか動物のことをもっと考えたらどうなんだい!」2022/05/27

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

21
ヴィーガンとしては植物に意識があってもらっては困るのだ。食べるものがなくなるから。これはフォアグラのためには穀物を押し込んでも鯨とイルカは大切に、という理屈と同じ。他の命を犠牲にして生きていくのは食物連鎖の必須、感情がある人間としては少しでも犠牲を無駄にしないように、と思いながら食べるしかない。2022/01/26

CCC

13
一般的に植物には細胞壁や葉緑体があって光合成が……みたいな感じではなく、哲学方向からのアプローチだった。ショーペンハウアー好きなのかなあ。引用多かった気が。内容は動植物の線引き問題。意思のあるなしで考えていたが、これは突き詰めると行き詰まるように思える。この本の中の結論も最終的には臆断で決めている感じがした。植物をむやみに擬人化するなというのは一理あるだろう。ただ動植物をスパッと二分できる世界観は疑問がある。昆虫への意識の薄さも気になった。さらっと被造物みたいな単語も出てくるし、引っかかる箇所は多かった。2022/03/01

ショア

4
植物に意思がないことを根拠を添えてややしつこめに展開。ビーガンの著者が反菜食主義者に接説と反論してる感じ。 植物を擬人化する風潮に植物は植物であるというあたりまえのことを書いてあるだけかな。 あとがきだけでお腹いっぱい。 2021/05/15

R As Well

3
他者を理解しようとするとき、「比較」というのは最もポピュラーな手段であると言える。もちろんそれは奏功することが多いが、一方で誤った先入観および結論に繋がることもある。本書では、ヴィーガンへの反論としてよく聞かれる「植物の命は、動物の命と同等である」というような言説を踏まえて、植物という存在の持つ、生物としての異質さを紐解いていく。以前から、「ただ、そこにある」という、植物の持つ、動物とはスケールの違う受動性について畏怖に近い念を抱いており、そこにスッキリと言葉を差し込まれたようで説得力を感じた。2022/05/02

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