触れることの科学―なぜ感じるのか どう感じるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309253534
  • NDC分類 491.378
  • Cコード C0045

出版社内容情報

詳細な科学的解説と日常のエピソードをいきいきと(時に、なまなましく)描きながら、触覚(皮膚感覚)の不思議な世界を道案内する。

デイヴィッド・J・リンデン[リンデン,デイヴィッド J ]
神経科学者。ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授。主に細胞レベルでの記憶のメカニズムの研究に取り組むともに、脳神経科学の一般向けの解説にも力を入れている。著書に『快感回路』『つぎはぎだらけの脳と心』。

岩坂 彰[イワサカ アキラ]
1958年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。編集者を経て翻訳者に。訳書に、『快感回路』『確信する脳』『心は実験できるか』『「うつ」と「躁」の教科書』『うつと不安の認知療法練習帳』など多数。

内容説明

なぜ、やさしく撫でられると気持ちいいのか?目からウロコの実験シーンと驚きのエピソード―ベストセラー『快感回路』の著者、科学界随一のエンターテイナーがいざなう触覚=皮膚感覚のワンダーランド。

目次

第1章 皮膚は社会的器官である
第2章 コインを指先で選り分けるとき
第3章 愛撫のセンサー
第4章 セクシュアル・タッチ
第5章 ホットなチリ、クールなミント
第6章 痛みと感情
第7章 痒いところに手が届かない
第8章 錯覚と超常体験

著者等紹介

リンデン,デイヴィッド・J.[リンデン,デイヴィッドJ.] [Linden,David J.]
神経科学者。ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授。主に細胞レベルでの記憶のメカニズムの研究に取り組むとともに、脳神経科学の一般向けの解説にも尽力。長年、Journal of Neurophysiology誌の編集長も務める

岩坂彰[イワサカアキラ]
1958年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。編集者を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

94
2016年出版。原題:TOUCH:The Science of Hand,Heart,and Mind. 2015.著者はジョンズ・ホプキンス大学教授で神経科学者。Journal of Neurophysiology誌の編集長。快感のメカニズムについては未だに不明な点が多い。最近皮膚に関する本を読むことが多く再読した。第3章愛撫のセンサー第4章セクシュアル・タッチがやはり面白い。優しく撫でられることで働く有毛皮膚に存在するC触覚線維、性感専用の無毛皮膚上の陰部神経小体の存在と分布。皮膚は社会的器官なのだ。2022/07/18

いっちゃん

14
優しく撫でられた時だけ働く愛撫の感知器があるなんて!ゲラダヒヒのリーダー交代の儀式には笑わせてもらいました。高周波の振動、道具を通じた感覚を司るパチニ小体なんて初めて知った。私の体にもあるのにね。脳は受け取る情報を支配している!痛み情報のボリュームを下げろ!とか。著者は脳の研究者で触覚の研究者ではないけれど、だからこそ広く面白く解説してくれます。有毛皮膚と無毛皮膚があることなんか誰も教えてくれなかったなー。股間で点字読めると思う?答えは本の中に。2023/05/09

tom

14
自分の体をくすぐっても、少しも、くすぐったくない。でも、他人にくすぐられると、とてもくすぐったい。どうしてなのか?。たぶん、こういう理由だろうと思い当たるところはあるのだけど、はっきりしない。この本は、痛さ、かゆさ、気持ちよさなどなど、皮膚の感覚に関する疑問を科学的に説明してくれる本。人間の体というものは、びっくりするほど精妙に作られてるのだと、しばし呆然。この本によれば、皮膚の上を秒速3センチ~10センチで動くというのが、絶妙の気持ちよさを発生させるとのこと。そうなんだ。2016/11/29

GASHOW

12
人間が受け取る情報の多くが視覚からのもので、VRもすすんでいる。そうなるとVR酔いというものが人におこるという視覚以外の情報がないため脳が混乱するという。人が無意識に同時処理を行っている情報の重要性が気づく段階になってきたんだと思う。皮膚は人間の器官のなかで最大のものだが、触れ合うことでオキシトシンが発生する。触覚って大事だなあ。2016/11/14

kenitirokikuti

11
本書はおもに表皮の触覚について概説したもの。性感に関する話題がおもしろい。表皮のうち産毛のない部分を無毛皮膚と呼ぶ(唇、乳首、手のひらと足裏、亀頭と包皮、陰核と小陰唇)。唇で点字を読めるが、亀頭や小陰唇では判読できない。我々はふかふかの布団に潜り込む感触に安らぎを感じるが、亀頭や陰核、唇にはその感触はない(絶頂の快感とは別の反応なので注意)▲男性器は勃起しづらいが、膣液は広範囲の性的刺激に反応して分泌される。涙液同様に粘膜の保護のためらしい。 つづく2018/03/07

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