鳥たちの驚異的な感覚世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309252780
  • NDC分類 488.1
  • Cコード C0045

出版社内容情報

鳥は世界をどう見て、何を感じ取っているのか? 食べ物を味わい、死を悲しむのか? 紫外線も見える眼や磁気感覚など、その驚嘆すべき感覚と秘められた感情生活を科学で読み解く!

著者照会
ティム・バークヘッド (バークヘッド,ティム)
イギリスの鳥類学者・行動生態学者。シェフィールド大学動物学教授。王立協会特別会員。邦訳書に『乱交の生物学』と『赤いカナリアの探求』(いずれも新思索社)がある。

沼尻 由起子 (ヌマジリ ユキコ)
慶應義塾大学文学部哲学科卒業後、読売新聞ニューヨーク支店勤務。帰国後、大手出版社の編集者を経てフリーライターとして独立。訳書にウェイド『5万年前』、カーシェンバウム『なぜ人はキスをするのか?』など。

内容説明

進化が生んだ究極の機能美。鳥は食べ物を味わうのか?パートナーの死を悲しむのか?匂いを嗅ぎ分けるのか?紫外線も見える眼や、信じられないほど鋭敏な耳、この上なく敏感なくちばしや、渡りに役立つ磁気感覚など、その驚嘆すべき感覚と秘められた感情生活を科学で読み解く。

目次

第1章 視覚―人間には見えない世界
第2章 聴覚―さえずりの謎と反響定位
第3章 触覚―敏感なくちばしとオルガスムに達する鳥
第4章 味覚―グルメな鳥と毒を持つ鳥
第5章 嗅覚―匂いで食べ物を見つけ出す
第6章 磁気感覚―はるかなる旅路の羅針盤
第7章 感情―鳥は死を悲しむか?

著者等紹介

バークヘッド,ティム[バークヘッド,ティム] [Birkhead,Tim]
イギリスの鳥類学者・行動生態学者。シェフィールド大学動物学教授。王立協会特別会員。鳥類学への多大な貢献が認められ、2011年にアメリカ鳥学会の「エリオット・カウズ賞」を受賞。2008年刊行の『鳥類の知恵―図解鳥類学史』(未訳)は英国鳥類学協会の「年間最優秀鳥類書籍賞」を受賞

沼尻由起子[ヌマジリユキコ]
東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業後、渡米して読売新聞ニューヨーク支局勤務のかたわらアメリカン・イングリッシュ・インスティテュートで修行。帰国後、大手出版社の編集者を経てフリーライターとして独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

30
2012年初出。 1か月も鶯が鳴いているのは 全く初めてであったので、 その理由を少しでも知りたく借りた。 感覚生物学(14頁)。 鳥にとって、ウグイスにとって、 今回の気候変動は対応できていない 証なのだろうか? 眼が大きいほど視覚はよくなる(35頁)。 ロンバール効果とは、やかましい環境で 音量が上がるのは反射の一つ(86頁)。 鳥類の触覚は人間の想像以上に発達 (135頁)。 2014/06/06

梟をめぐる読書

14
鳥はその鋭い視覚のみに頼って生活を送っているのだろうか? 必ずしもそうとはいえない。一部の鳥種は人間には聴こえない低周波の反射によって障害物を探り当てるというし、彼らの嘴の裏にはまた、触覚の神経回路が無数に張り巡らされている。味覚や嗅覚も、毒物や地中のミミズを選り分けるには欠かせない感覚器官だ。要するに、器官は目立たなくとも鳥にも五感は備わっており、どころか人間にはない磁気感覚によって長距離の正確な飛行(「渡り」)さえもやってのける。それでは感情はあるのか? 恋は? それを明らかにするのが、今後の課題だ。2013/03/15

還暦院erk

9
図書館本。鳥の賢さと驚きの能力がいろいろと紹介されている。「味覚」というか嘴の多彩な働きに瞠目。そういえば、魚などを丸ごと呑みこむペンギンなどは、きっと嘴の感覚で魚の鮮度と風味を味わった後で「のどごし」も楽しんでるのだろうなぁ…ひとつぶならぬ一匹で2度美味しいって感じ?(笑) 2019/02/27

Uzundk

6
鳥が世界をどのように感じているのか、人とどう違うのかを生態観察と体のつくりの違いから探る話。目や耳が成長発達の段階で役割を分担/特化しており、その方が生存の適応度が高いのが興味深い。タカなどは中心窩が二つるとか、鳥によっては磁気も嘴で強さを、目の解像度で方位を感じると言うのがありどのように見えているのかとても気になる。鳥たち自身の生態も御面白いがむしろ、自分が感じている世界を相対化するのに役立つのでは無いかと思う。2015/07/01

ころりん

3
タイトル通り、鳥類の驚異的な感覚と、その発見・研究の最前線を重ねて紹介。 五感に加えて、磁気感覚と感情も加えた、七つのセンスが、どのように働いているかを教えてくれます。 八日でアラスカからNZまで飛んじゃう… 鳥類は紫外線も見える… 毒を持つ鳥もいる… いやはやオモシロすぎました。 でも、以前はこんなテーマで本を書いても売れる見込みは無かったそう。 もったいないです。 「科学モノ」は、学者目線でなく、読者をワクワクさせてくれるばかりか、著者自身の興味と熱意がいいんだなぁ~ 教会の説教にも通じますにゃ。2016/07/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6454715
  • ご注意事項