野に咲く花の生態図鑑

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309252704
  • NDC分類 470
  • Cコード C0045

内容説明

白い葉裏を見せて「昼寝」するクズ、ミツバチと親密なレンゲソウ、虫の活動時間に合わせて花開くカタクリ、自らの死と引きかえに種子を残すマツヨイグサ…地に根を張り、自由には動けない植物たちの、あざやかで、したたかな生存戦略。ヤマボウシ、スミレ、カラスウリ、ヤドリギ…34の植物を取り上げ、その生存戦略と虫や鳥たちとの共生関係のふしぎを植物生態学者の著者がやさしく紹介した1冊。

目次

1 春(タチツボスミレ―光の花と陰の花;カタクリ―眠りの森の妖精;オオイヌノフグリ―異国の青い瞳 ほか)
2 夏(テイカカズラ―大人への階段;ギンリョウソウ―森の純白の精霊;アツモリソウ―伝説を背負う花 ほか)
3 秋(ツリフネソウ―渓流の小舟;ウメバチソウ―姫君の秘め事;クズ―植物界のダースベイダー ほか)
4 冬~早春(ジャノヒゲ―葉陰の宝石;ガマ―風に舞う綿アメ;ヤドリギ―樹上のパラサイト ほか)

著者等紹介

多田多恵子[タダタエコ]
理学博士、専門は植物生態学。東京大学大学院博士課程修了。東京農工大、国際基督教大、立教大講師。物理学者であった父・久保亮五と植物好きで俳人の母・千鶴子の次女として東京都に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙が1番好き

11
まず、写真だけを眺めても、筆者の植物への愛しい気持ちが伝わってくるので、ほっこり気分に。種子や花弁、実、それに纏わる昆虫などの記載も読んでてワクワクします。なるほど、「山と渓谷」連載の納得の一冊。山ガールはもちろん、お散歩好き、昆虫好き、カメラ好きの私を満足させる一冊です!季節毎のカテゴリも嬉しい。待宵草の写真私も撮りたいです。雪山のマンリョウの美しさにウットリ。2014/11/21

まるちゃん

8
花だけでなく、一年を通しての写真や花にくる昆虫などの写真があり見ているだけでも楽しいです。説明もわかりやすくて野の花好きな方にはおすすめです。2018/01/22

ジュースの素

5
いわゆる野生の花々の生態を細かく説明しているが、そんなメカニズムがあったのか!と驚く。私たちに「ボーッと生きてんじゃないよ‼︎」と言われてるくらい彼らの生き方は緻密ですごい。 生物はとにかく種を守り、生きて行く事に全てを掛けている。道端の名も知らない草花に対する意識が変わる。2020/09/09

やま

2
多くの写真と解説で見て読んで楽しいです。写真の解説も深いところまで書いてあり、勉強になりました。2016/10/03

megu

2
生態図鑑の名の通り植物の生態を多めの写真とともに紹介しています。掲載されている植物の数が少なめですので本来的な図鑑として使うには厳しいですが、個々の植物の詳細な知識が平易な言葉で書かれていますので、植物好きな人でしたら楽しく読めると思います。写真を眺めているだけでも楽しいですし。2012/10/11

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