内容説明
スコットランドの酒蔵を舞台に、酒ぎらいの猫がくり広げる成長と闘いと恋愛と勇気の寓話。猫と酒が好きな人なら誰でも心ひかれるスコッチの樽を守る猫の健気で素朴でユーモラスな物語。酒飲みのための童話。
著者等紹介
ニコル,C.W.[ニコル,C.W.][Nicol,C.W.]
1940年、イギリスの南ウェールズに生まれる。17歳でカナダに渡り、北極地域の野生生物調査を行う。以降、カナダ政府の漁業調査局、環境局の技官として鯨など海洋哺乳類の調査を担当。1967年から二年間、エチオピア政府の依頼によりシミアン高原での国立公園建設のため、技術顧問として活躍。1981年からは、長野県黒姫山麓に住んで、作家活動をはばひろく展開
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
21
お気に入りさんのレビューから。猫は古来、飼い主が貴族様でもない限りネズミ取りが仕事だった。これはそんな風に人に媚びず、野生本能を失わず、仕事を持つことで人と共存する「雄♂」猫の物語。表紙の(?)ウイスキーキャットの語りなのですらすら読めた。ペットという愛らしい話でなく、こういう本来の猫(動物)の姿は結構生々しいけれど(ネズミや野鳥ウサギを狩るシーンや発情期の描写など)、斬新だった。2020/02/24
珊瑚
6
はるか昔に読んだ本の再読です。 主人公?はウイスキーの酒蔵に住む猫。猫目線で進むお話。 ニコルさんの作品で一番好きかも。 忘れていた本の箱の中から見つけ、久しぶりに読みました。 猫好きサンにお勧めの一冊です2012/10/01
みやぎ
2
ウイスキー酒蔵でネズミ取りとして働く雄猫ヌースが語る身の上話。師匠で親友、パートナーのアザー・キャットと、怪物ネズミ退治。可愛いだけじゃなくどっちの猫も職人気質で格好いい。2021/07/05
ぶっちゃん
2
マッサンいよいよ最終回ですね。 先日、ニコルさんが読みたくなったので、猫本の中からこれを。 そしたらあとがきに余市の事が! あの余市の蒸留所でも、こんなウィスキーキャット達が活躍していたのかな? 2015/03/27
1977年から
2
1985年