内容説明
脳の重さも知能指数も人間の知能を測る尺度とはなり得ない。―頭蓋計測やIQ測定など、人種差別に根拠を与えてきた19世紀以来の生物学的決定論の誤謬をあばき、科学者の社会的責任を問う注目のエッセイ。
目次
ダーウィン以前のアメリカにおける人種多起源論と頭蓋計測学―白人より劣等で別種の黒人とインディアン
頭の測定―ポール・ブロカと頭蓋学の全盛時代
身体を測る―望ましくない類猿性の二つの事例
IQの遺伝決定論―アメリカの発明
バートの真の誤り―因子分析および知能の具象化
否定しがたい結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねるろられ
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「現代は科学が文化や階級とは無関係に機能していると考えることができるだろうか?」。2013年の今だって否定できない一言・・・2013/08/07
ぐうたらパンダ
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最近、文庫化された。今なら、ホンマでっかTVでやるようなネタを専門家が大真面目にやっていたり、政策に取り入れられたりというのが恐ろしい。2011/02/18
マーチャ
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19世紀からの頭蓋骨の計測やIQ測定で差別や非人道的扱いを許してしまった過去の尺度の過ちを丁寧に説明している。 IQテストももう一度現場で考え直して欲しいですね。2021/08/28
マーチャ
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19世紀からの頭蓋骨の計測やIQ測定で差別や非人道的扱いを許してしまった過去の尺度の過ちを丁寧に説明している。 IQテストももう一度現場で考え直して欲しいですね。2021/08/28