思想としての“新型コロナウイルス禍”

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思想としての“新型コロナウイルス禍”

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309249667
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

コロナウイルスは人類を未曽有の危機へおいやりつつある。感染症と文明、人間と病気など危機がなげかける問いを思想家たちが考える。

内容説明

この危機は人類に何を問うているのか。この破局にどう向かいあうべきか。

目次

不可能なことだけが危機をこえる―連帯・人新世・倫理・神的暴力(大澤真幸)
オオカミが来た!―正しく怖がることはできるのか(仲野徹)
コロナウイルスで変わる世界(長沼毅)
新型コロナウイルスは社会構造の進化をもたらすのか(宮沢孝幸)
ポスト・パンデミックの人類史的転換(椹木野衣)
歴史が切れた後に―感染爆発するニヒリズム(與那覇潤)
台所な脳で?―Died Corona No Day(笙野頼子)
パンデミック、あるいは“資本”とその宿主(酒井隆史)
資本主義経済のなかに迂回路をひらく―タンザニアの人々の危機への対処から(小川さやか)
統治・功利・AI―アフターコロナにおけるポストヒューマニティ(木澤佐登志)
Enduring Life(in the time of Corona)(樋口恭介)
「ウンコ味のカレーか、カレー味のウンコか」?という究極の選択には「カレー味のカレー」を求めるべきである。(綿野恵太)
流感・舞踏(工藤丈輝)
自然状態の純粋暴力における法と正義(小泉義之)
自由意志なき“自由への道”―行動変容から欲望変質へ(江川隆男)
「人間に固有の原理としての愚劣」(石川義正)
感染症と階級意識(堀千晶)
カタストロフを思考せよ(白石嘉治×栗原康)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

37
大澤真幸「不可能なことだけが危機をこえる」(今年4月時点の草稿)で、最も文明化され利己性を克服した人が、かえって、国際レベルでは、圧倒的に利己的な行動を行うという逆説。地球レベルでの連帯がある種のリアリティを持つための最初の一歩になる可能性を示唆する(4-5頁)。これを書いているのは8月4日で、自らは16日に名古屋に出張だが、愛知県内でも感染者増えている状況下で、危機に突入する者の一員として、考えさせられるところだ。ありえない、できないことと思えるほどの抜本的な変革によってでしか、2020/10/25

翔亀

37
【コロナ44】コロナを語る論文集が立て続けに出版されていており、つい読んでしまう。何か実践的な教えを求めるというよりも、各専門分野の現在を概観できそうなことに気付いたからだ。ここ数年の自分の興味のみに偏っていた読書に刺激を与えてくれる。本書は<思想としての>と表題にある通り、現状分析より理論的、哲学的な論文が多い。収録18編が書かれた(談も含む)のは、緊急事態宣言の出た4月とちょっと古いが、却って異常事態の思想的インパクトが鮮明だ。その意味で巻頭の大沢真幸の緊急事態(例外状態)の権力論が本書全体の基調↓2020/08/20

おさむ

31
コロナ問題の解決には国民国家を横断した連帯、グローバルな社会の構造変化が必要とする大澤真幸。コロナ禍が最弱者を救済するという人間固有の倫理を切り崩し、感性が蝕まれていくと警告する。歴史家の与那覇潤は10年前のことすらみな忘れている現状を歴史なき社会と自嘲し、剥き出しの偶然性に耐える為に物語=歴史が必要と説く。批評家の綿野恵太はリベラルは自粛要請に対して自由に休業して経済活動を停止するゼネストに踏み切り、災害社会主義を打ち立てるべきだったと指摘する。小難しく粗削りな論考ばかりで、上記3人以外は読む価値なし。2020/07/03

Mark

18
玉石混交の論考集です。一冊の本として、目次もあとがきもなく、世に問う論考をそのままバインドした構成になっています。それぞれの論者には個々のベースとなる知識や思考プロセスがあり、自分として同調できるものもありました。グローバル資本主義がコロナ禍の要因である、という大澤さんの意見には納得でき、與那覇さんの言う、歴史の記憶は10年も持たない、というのも同意できます。ところで、笙野某さんは、やたらと「みぞうゆう」を連呼し、ほとんど低レベルのお笑い。2020/08/14

鈴木拓

16
ポストコロナを考えるうえで参考にしようと思って読んでみた。小難しく書いてある部分も少なからずあるが、幸せな監視社会を受け入れるのかどうかという問いが一つ。また、人間的な生活というときの「人間的」とは何かという問いであったり、あるいは資本主義社会がパンデミックを引き起こしているのではないかという問いであったり、投げかけられる問いを自分なりにどう考えて受け入れていくのかというヒントはあった。ただ、ちょっと難しすぎて何を言いたいのかわからない文章もあり、私の読解力が足りないのかなと思うところもあった。2023/12/02

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